誰も知らない、報道現場を支える凄腕ライダーたちの実態!

tocana / 2014年12月4日 9時0分

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 テレビの報道現場には様々な役割のスタッフが存在するものの、世の中には全く知られていない立場の人もいる。それが『ライダー』や『ドライバー』の存在だ。

 彼らはただの運転手ではなく、その道のプロフェッショナル的存在ばかりだという。

「報道現場で最も活躍するのは、バイクの運転をするライダーです。最近はデータを送信することもできますが、状況によっては収録した映像などを放送局に運び込む作業を行ってもらいます。彼らの中には元レーサーなどが当たり前にいますし、運転テクニックは桁違いです。また抜け道や渋滞しやすいエリアや時間も熟知していますので、どんな状況でも時間通りに収録素材を運んでくれ、重宝しているんです」(同・テレビニュース番組関係者)

 時間までに確実に荷物を届ける必要がある以上、このような凄腕ライダーの存在は不可欠なのだろう。さらに、バイク以外にも凄腕の運転手が活躍しているという。

「突発的な事件や事故などが起これば、中継車にクルーを乗せて現場へ向かいますが、マスコミの車両は緊急車両ではありません。そのため、渋滞にハマればそれまでです。しかし、この中継車を運転するドライバーさんは、混んでいる時間帯の東京都内であっても全く渋滞にハマらず移動してくれます。人によっては交差点ごとの信号が変わるまでの時間なども把握しており、それらを計算した上で最適なルートを選んでいるとも聞きます。渋谷から銀座までを15分程度で移動することも珍しくありません。しかも、交通ルールは絶対に破らないのですから驚きですよ」(テレビ報道関係者)

 これは新聞社などが記者を乗せるハイヤーのドライバーであっても同様らしい。いかに早く現場にたどり着き、いち早く情報を届けられるかが重要なマスコミ各社にとって、何にも代え難い存在だという。

 また、彼らは報道以外の現場においても稀に活躍することがあるらしい。

「バラエティ番組でも放送のギリギリまで映像編集室で番組を編集していることがあります。映像の編集室は都内各所にありますが、放送局から離れていることも多いんです。このような場合には、編集室からバイクライダーに放送用のテープを運んでもらうのですが、2台のバイクそれぞれに同じテープを用意して載せ、違うルートを走ってもらいます。万が一にも警察に止められたり、事故に巻き込まれたりした際には、もう1台が役目を達成するための保険です」(バラエティ番組スタッフ)

 このようなプロのテクニックによって番組が無事に放送されているというが、過去にはこのような例もあったという。

「お台場の某局に放送用テープを積んだバイクが向かっていたのですが、レインボーブリッジが大渋滞となってしまい、どうしても放送に間に合いそうにありませんでした。そのときは放送局側で待っていたスタッフが走り、リレーする形で届けたという伝説もあります」(同・バラエティ番組スタッフ)

 日々、当たり前にテレビから流れてくる番組映像ではあるが、その裏側にはこんなアナログな努力もあるのだ。彼らのプロフェッショナル精神に感謝するとともに、どうか事故がないことを祈りばかりだ。
(文=吉沢ひかる)

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