【地震】地球を覆うプレートは固くなかった! プレートテクトニクス理論の新説

tocana / 2014年12月17日 10時0分

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 地震が多いここ日本では「プレート」という言葉がニュースなどで日常的に使われている。「プレートテクトニクス理論」という学説を学校で習った人も多いと思うが、私たちが住む大陸や海は、地球の表面にある数枚の強固なプレートによって構成されていると考えるのが、現在は一般的である。

 この"お固い"プレートらが押し合いへし合いをすることで地震が起きていると考えられていたのだが、このほど、科学誌「Geology」にて発表された最新の研究によると、プレートは必ずしも"一枚岩"ではなく、部分的に変形する可能性があるという。これが事実であれば、現在のプレートテクトニクス理論に修正が必要となる。


■歪みがあるほうがプレートは強固になる

 研究を発表したネバダ大学のコーン・クリーマー博士や、ライス大学のリチャード・ゴードン博士らによると、プレートは冷却されることによって、部分的に縮んだり歪みを発生させているという。プレートの冷え込みは、その比重が重くなることから沈みこむように作用し、海が深くなる要因であるが、それだけでなく、水平方向の形にも影響するということのようだ。

 今回の研究では、太平洋プレートのGPSデータに注目し、プレートが部分的に動いていることを確認。例えばカリフォルニア沖の太平洋プレートは、同じプレート内の南極プレートとの境界付近に比べて毎年2ミリ南に動いていることがわかった。

 これはつまり、プレートに歪みが生じているのだが、その方がプレートが「強固なものである」と考えた時に整合性がつかないような事象について、うまく説明できるという。そして同時に、プレート内部で発生する地震の謎に迫れるようなのだ。

 そもそも地震とは、地中で岩盤がズレ動くことによって起こる現象だ。プレート同士の境界やその付近の断層が主な発生場所だが、そのきっかけとなるパワーの源は、プレートの動きである。地球内部で対流する「マントル」に浮かぶプレートは、地球上でひしめき合って地震を起こしている。つまり、プレートの様態を詳しく知ることができれば、地震の様態も詳しくわかるということだ。


■"新しい"プレートテクトニクス理論とは

 プレートには大陸プレートと海洋プレートがあり、「大陸プレート」よりも重く強固な「海洋プレート」が「大陸プレート」の下に沈み込んでいく際に地震が起こるというのが通説だ。そのため、日本のように複数のプレートが入り組んだ境界付近では地震が頻発するのだが、プレートのかなり内部でも地震が発生することがあり、そのメカニズムははっきりしていなかった。しかし、今回の新説がその説明となり得るわけだ。

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