「ペヤング」騒動の新しい捉え方 ― 日本人の潔癖症が問題か?

tocana / 2014年12月25日 7時0分

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 こんにちは、陰謀社会学研究家の聖橋乱丸である。

 さて、12月入り「ペヤングソースやきそば」のゴキブリ混入事件が勃発した。告発学生が保健所とのやり取りなどを含め、ネットに公開し、大きな事件となった。

 まるか食品が混入経路を調査したところ、工場での製造工程で混入した可能性が高いとの結果になり、ペヤング全商品の生産を自粛。販売中止を発表した。これによって、告発学生が炎上。中国では「日本でも虫が入る」と報道されるなど、事態は悪化した。いずれにせよ、ペヤングソース焼きそばという「安値で腹を膨れさせてくれる」夜食がなくなったのは悲しむべきことである。

 ところで、異物混入に関して、一般の人はどれくらいまで「許容」できるのであろうか? そして、世界の標準は一体どうなのか?


■ペヤングに食べ物が混入していた場合

 まず、ペヤングソース焼きそばの器の中に、ほかの食べ物が入っていた場合。

当然、苦情はあるが「メーカー商品全品」回収にはならない。商品の交換で済む話になるだろう。また、ロットで問題ができてしまう場合は、該当ロットだけを回収し、返品・交換するのではないだろうか?


■食品テロの場合

 逆に、この商品に「青酸カリ」など、毒物が混入した場合を考えてみよう。これはすでに「過失」ではなく「食品テロ」という犯罪になる。例えば、今から30年前のグリコ森永事件などがそうである。この時、グリコと森永の製品は一時撤去され、広告も半年にわたり自粛。メーカー社員が安全なものを厳重包装して直売していたのも記憶している。

 要するに、「命の危険があり、メーカー全体の信用に関わる可能性がある場合」は、メーカー全体の商品を一度廃棄する必要があるということだ。


■ペヤングの場合は?

 さて、では「身体に危険がないけれども汚いもの」が入っている場合、または汚い場合、どのような対応になるだろうか? 

 その商品の「汚くない部分」を食べるのではなく、食品は廃棄されるのだ。例えば、熟しきってしまった果物や、"むいてしまう皮"の部分が変色した食べ物などがそれだ。最も有名なものでは、「ヨーグルトは賞味期限を1日過ぎたものの方がおいしい」と言われているが、日本の場合、これら「食べられて危険性もほとんどない」食品に関しても、廃棄の対象になってしまうのである。

 一方、これがほかの国では、ここまでの神経質な対応にはならない。

 極端な例ではあるが、中国やインドでは、虫が入っているくらいではそのまま食べてしまう。特に中国は「虫が食べないほど汚いものを人間が食べるはずがない」という感覚さえ持っているのだ。

tocana

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