もしも、宇宙飛行士が宇宙で命を落としたら? 考えると恐ろしい「宇宙と遺体と移住」議論!

TOCANA / 2015年4月18日 14時0分

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■もし不幸にも宇宙飛行士が宇宙空間で亡くなったら...

 NASAは2030年代に人類を火星に送ることを目標にしている。火星まで片道だけでも半年以上かかるため、往復では1年以上に及ぶ長期間のミッションだ。前人未到の挑戦ゆえ、なにが起こるかはわからない。不幸にも宇宙飛行士が飛行中、あるいは火星に着陸、また滞在中に亡くなる場合もあるだろう。そのような事態が発生した場合、どのように対処するのだろうか。

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 遺体は亡くなった時から腐敗が始まってしまう。そのまま放置すると他の乗組員にとって健康上、または精神的な面で悪影響を及ぼす。この重大な問題に鋭く斬りこんだ記事が『Business Insider』に掲載されたので読み解いていこう。

■宇宙で死亡したらどうなる!?

 現在最も宇宙空間に滞在しているのは、通常6カ月間国際宇宙ステーションに行く宇宙飛行士たちだろう。彼らは、出発前に健康チェックが徹底的に行っている。まず、NASAは宇宙飛行士が「死亡した場合の対処」よりも「死亡そのものを防ぐ」方に重点を置いているようだ。

 実はNASAの正式なマニュアルにはないが、宇宙飛行士は"死"のような最悪の事態に対処する訓練を受けているという。世界で最も経験豊富な宇宙飛行士のひとりとして知られるクリス・ハドフィールドは、自らの著書『地球に無事帰還するための宇宙飛行士の手引き』で「死亡事故シミュレーション」について述べている。それは宇宙で同僚の飛行士が亡くなった場合、遺体をどのように処置するのか、遺族には誰がどのように伝えるのかなどを話し合う、ディスカッション形式の訓練だという。

 NASAは火星へのミッションを計画し、マーズ・ワン(火星移住を計画している会社/現在詐欺疑惑が囁かれているが...)やスペースX(宇宙貨物の会社)のような民間企業も火星での居住を前提に活動している。これからの時代、火星と地球との往復の最中に、要員が不幸にして死亡する可能性はけして低くはない。

 SF映画のように遺体を「宇宙葬」として宇宙空間に放出すればいいという意見もあるだろう。だがそれは国連の決議によって禁止されている。もし遺体を宇宙空間に投棄すると、他の宇宙船に衝突する恐れや生物が生息する惑星があったとして、そのようなところに遺体が到達した場合、地球外生物が寄生する恐れもあるためだ。

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