チェルノブイリ原発事故を予言、要人たちを「奇跡の手」で治療!? ~伝説の超能力者・ジューナ~

TOCANA / 2015年6月26日 13時0分

 実際には、このテレパシー実験は著者たちの創作だった。しかし、その事実は後世になるまで明かされず、共産圏諸国は西側に対抗する意図をもって、超能力研究を国家プロジェクトとして強力に推進した。折から、ローザ・クラショワやニーナ・クラギーナなど、研究対象として有望な能力者達が何人も出現し、前述のヴァシリエフの他イゴール・スミルノフ、エドワード・ナウモフらが国家の支援を得て「サイコトロニクス」、すなわち西側における超心理学の研究を続けたのだ。


■東西冷戦は超能力競争にも発展

 こうした1960年代の共産圏における超能力研究について、最初に詳細な報告を行ったのがシーラ・オストランダーとリン・シュローダーである。 2人は1968年、当時の東欧諸国を歴訪して現地での超能力研究をつぶさに観察、『ソ連圏の四次元科学』として出版した。すると今度は、アメリカをはじめとする西側諸国が青ざめることになった。

『ソ連圏の四次元科学』では、ソ連とその同盟国において、超能力の戦略的使用がほぼ実用段階に入っているとされた。また彼等は、超能力の根源たる未知のエネルギー源についてつきとめようとしており、高度な偵察機器を用いることなく遠方のNATO基地の詳細な情報を入手したり、アメリカ国内にいる人物の思考を操ったりできるというのだ。

 危機感を持ってこれを受け止めたアメリカなどの諸国は、超能力研究に本格的に予算を振り向けるようになり、CIAや軍情報部などがスタンフォード研究所のリモートビューイング実験に多額の資金提供を行う伏線にもなった。

 そして1980年代になると、旧ソ連ではヒーリングや代替医療に関連した研究や民間活動が盛んになり、有名な民間治療師が何人も現れたようだ。この背景には、アフガニスタンへの軍事介入によって、国内に傷痍軍人が急増したことも推定される。こうした状況下、スタンフォード研究所でリモートビューイングの研究を続けていたラッセル・ターグらは、1983年と1984年の2度にわたり旧ソ連を訪問し、ある超能力者を被験者としてリモートビューイングの実験を行った。この超能力者は遠く離れたモスクワから、サンフランシスコの指定された場所の状況を正しく描写したという。この伝説の超能力者こそ、「ジューナ」ことエフゲニア・ダヴィタシュビリであった。


■伝説の超能力者、ジューナの生涯

 ジューナは1949年7月22日、ロシア南部クラスノダール地方のクバンで生まれた。父方の祖先はイランからロシアに逃れてきたアッシリア東方教会の信徒、いわゆるアッシリア人で、母親はコサックの家系だったという。ジューナはロストフの医学校卒業後、1980年頃からモスクワで暮らし始め、以後心霊治療師・超能力者・予言者としての名声を高めた。

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