抜群の“察し力“!! 雨上がり決死隊の中間管理職的実力に脱帽!

TOCANA / 2015年8月29日 9時0分

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 バラエティ番組を見ていると、お笑い芸人たちはひとつの会社の中で働いているのではないかと錯覚してしまうことがある。タモリ・ビートたけし・明石家さんまといったBIG3を社長・会長クラスだとすると、とんねるずやダウンタウンなどが取締役クラス。平社員がパンサーやハライチといったところか。では、中間管理職は誰だろうか。真っ先に思い浮かんだのが、雨上がり決死隊である。

 元号が昭和から平成に変わった1989年に雨上がり決死隊は結成された。1990年代前半には、吉本印天然素材のメンバーとして活躍。その後、不遇時代を迎えるが、2000年に『エブナイ』(フジテレビ系)のレギュラーに抜擢されると、キャラクターコントが受け、再ブレイクを果たした。雨上がり決死隊は、さんまやダウンタウンといった先輩芸人にもひるまずに接し、同期や後輩芸人などともうまく絡んでいく。

 2003年には、初の全国ネット冠番組『雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!』(テレビ朝日系)を担当。同番組の、ある共通の趣味や特徴を持った芸人・タレントを集めてトークをする"くくりトーク"という企画は、趣味嗜好が細分化された時代にマッチした。同番組は、深夜番組にもかかわらず、現在でも常時10%程度の視聴率を維持。ロングヒットを果たしている。

「以前、お笑い芸人の賞レースイベントに行ったことがあるんですが、そのときの司会が雨上がり決死隊だったんですね」。ある芸能カメラマンが切り出す。

「当時、ブレイクしていたとある芸人ふたりが、ちょうど私の目の前で冗談っぽくケンカを始めたんです。これはシャッターチャンスだと思い、ファインダーをのぞいたんですよ。そしたら、そのふたりの後ろで、なんとかしてカメラに映ろうとピースサインを出してフレームインしてくる芸人がいたんです。私、思わず笑っちゃいましてね。角度的に、その芸人がピースしているのは私の位置からしかわからないので、100人以上集まっていた報道陣の中で笑ったのは私だけだったんです。

 このとき、司会の雨上がり決死隊は、ふたりのケンカを止めようとしていたので、ほかの壇上の人も含めて、芸人がピースサインを出したことに気づいていないんです。なのにタイミングの外れたところで私が笑ったんで、何か察したんでしょうね。雨上がり決死隊のふたりは、すぐに後ろを向いてツッコミを入れました。この"何かを察す力"が彼らは図抜けているんです」

『アメトーーク!』に関していうと、番組の主役はゲストとして集まった芸人である。この番組を影で支えているのは、彼らの面白さを引き出す雨上がり決死隊のこの"察し力"にあるのではないだろうか。

 40代から50代になると男性は、会社で上の世代と下の世代に挟まれ、家庭でも妻と両親と子どもに挟まれることになる。気づく男は女にモテる。気づく男は出世が早い。中間管理職として必要な力は"察し力"である。これからの厳しい時代を生き残るために、ぜひ、雨上がり決死隊を参考にしてほしい。
(文=加藤宏和)


※イメージ画像:「雨上がり決死隊ごんたくれ」(ソフトガレージ)より

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