中国・日本人スパイ疑惑事件は外交カードとして利用されている? 中国の思惑と日本メディアの不穏な動き

TOCANA / 2015年10月14日 13時30分

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 皆さんこんにちは陰謀社会学者の聖橋乱丸です。

 9月30日に日本人の「スパイ」とされる人物が2名逮捕・拘束され、もう1人、スパイ行為に関わった疑いがあるとして拘束された。その直後はさまざまな報道が出たが、日本政府および日本のメディアはそれ以上騒ぐ気配がなく、そのまま時間が過ぎていった。

 すると今度は10月9日に上海で「スパイ容疑」の日本人女性が拘束されたという報道が、新たに出た。


■報道に違和感

 日本の場合、逮捕状がない場合の身柄の「拘束」は48時間と決まっている。逮捕状があってもその有効期間は14日間であり、1回延長ができるものの、それ以上の勾留をする場合は、別件で再逮捕する以外はない。しかし中国の場合、その逮捕状を出すまでの身柄の拘束は「6カ月」とかなりの長期間。要するに、政府が目をつけて、疑いがあるとしただけで6カ月間拘留して自由を奪うことができるのである。

 さらに当然のことながら、中国の司法制度は、「共産党独裁政治の管理下」におかれているため、司法が政治と切り離されることはない。つまり、司法が外交カードのひとつとして利用されることは、よくある話なのである。

 今回の場合、2人を逮捕して、ひとりは拘留したままだ。これは「残るひとりを助けてほしければ何らかのアクションを起こせ」ともとれる中国側の外交カードであるといえるだろう。しかし、安倍内閣はそれに対して動揺を見せなかったために、中国は新たにもうひとりの女性をスパイ疑惑で逮捕したものと考えられるのだ。

 そもそも今回の報道内容はあまりにも疑問が多い。なぜこの時期なのか、「スパイ」など日本にいるはずがないのに、なぜスパイ容疑を持ちかけたのかは、先日も記事を書いた。

 しかし、もっと単純なことに気づかないだろうか。仮に「スパイ」であるならば、最初からしっかりと外交部が発表・報道すればよいのに、ニュースを読んでみればわかるとおり「中国の関係者」が発表している。「関係者」って誰だ? 一体何者だ? ここに陰謀が潜んでいる。 


■中国と癒着する反日メディア?

 最も違和感があるのは最初にこの事件について情報を握ったメディアたちだ。

 中国で「反スパイ法」を担当しているのは安全部だ。安全部は国家の安全を担当しているため、当然に「外務省」よりもはるかに上の部署。つまり「外務省」が知らないことでも「安全部」はよく知っているのだ。逆に言えば、当然「安全部が簡単に、機密事項を海外のメディアに話すはずがない」のである。

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