「ゴルゴ、ばいばい」スナイパー不要論が噴出! 2.1キロ先が狙える超小型ミサイル登場で

TOCANA / 2015年10月20日 10時0分

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 世界第1位のミサイル・メーカーとして知られる、アメリカの軍需製品メーカー・レイセオン。同社が全長約400mmのマイクロミサイル・pike(パイク)の試射テストに成功したと発表した。日本ではあまりミサイルというものに馴染みがないからか、pikeの成功に対し「もうスナイパーも不要ってこと?」という声が上がっている。

 マサチューセッツ州ウォルサムに本社を構え、年間売上2兆円超、従業員数約7万人を誇るレイセオン。創業当初はアメリカン・アプライアンス・カンパニーという名だったが、最初の製品(整流器)がレイセオンだったことを受け、社名も同製品に変更した。同社は第二次世界大戦中、マグネトロン・チューブというレーダーの大量生産を成功させ、連合軍の勝利に貢献。1948年には、誘導ミサイル開発など、軍事において数多くの実績を残している。また、湾岸戦争時の映像によく映る、トレーラー移動式のパトリオットミサイルも同社の製品で、目にしたことがある人も多いだろう。

 そのレイセオンが新たに製造した、全長約400mm、重量約770グラムの精密誘導兵器・pike。超小型サイズということもさることながら、pikeの突出した点は、スタンダードなグレネードランチャーを使用し、2.1km先の目標地点に命中させることが可能ということ。従来のミサイルの最大射程距離が400m、また小型スナイパーライフルでも有効射程は1.6kmとされていることを考えると、2.1kmという距離は圧倒的である。その上、噴煙がまったく出ないといった性能も兼備。"pike=「(槍で)刺す・傷つける・殺す」"という名に恥じぬミサイルとなった。

 非の打ち所がないこのpikeに、日本からは「すごいなこれ」「暗殺し放題」「アメリカってほんと、いつの時代も最強だな」など、称賛する声が多数上がった。

 また、「スナイパー要らないじゃん」「熟練スナイパーはもう要らなくなるな」「アメリカンスナイパー失職」「優秀なスナイパー育てる必要性がないな」といった声や、「ゴルゴ13もついに失業か」「ゴルゴ、ハロワ行き決定」「ゴルゴ、ばいばい」など、さいとうたかを氏の『ゴルゴ13』(リイド社)に登場するデューク東郷の心配をする声も上がった。

 ただ逆に、「立てこもり起きたとき、周りに捕らわれた人質がいて、篭城犯だけ始末するときスナイパー必要っしょ」「飛翔中にターゲットが物陰に移動してしまったら終了なので、スナイパー需要はなくならない」「ピンポイントで狙うスナイパーと、着弾地点一帯を破壊するミサイルとじゃ用途は違うだろ」「アフガンで、どこかのスナイパーがタリバン兵を的に、2.5kmの狙撃成功させなかったっけ?」など、スナイパーはスナイパーで必要だとする声も見られ、スナイパー論争が展開されている。

 声の中にあったタリバン兵を狙撃したスナイパーだが、こちらは英近衛騎兵隊のクレイグ・ハリソン。2009年11月、戦地で2.47kmの狙撃に成功し、当時ギネス記録を樹立。しかし12年、オーストラリア軍・SASの兵士が、アフガニスタンで2.8 kmをマークし、記録は塗り替えられた。

 ほかにも、フィンランドとソ連との間に勃発した冬戦争で、100日足らずの間に505人を射殺するという世界最高記録を打ち立て、"白い死神"の異名で恐れられたフィンランド人のシモ・ヘイヘや、1発の銃弾で6人の兵士を倒したイギリスの選抜射手・マークスマンなど、世界中には伝説的なスナイパーが存在する。はたしてpikeの登場により、今後このようなスナイパーは生まれなくなってしまうのだろうか。

※画像は、「Raytheon」公式ページより

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