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フランス同時テロ→空爆の報復措置で繰り返される地獄の惨劇とは?

TOCANA / 2015年11月19日 7時0分

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 先週末、パリで未曾有の同時多発テロ事件が発生した。15日現在、死者は129人にのぼり多数の負傷者も出ている。事件後、オランド大統領は犯行がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によるものと断定、報復措置として即座に「イスラム国」の事実上の「首都」となっているシリア北部ラッカへの空爆に踏み切った。フランス国防省の発表によると、戦闘員のリクルート施設や訓練施設、武器弾薬庫を破壊したという。

 今回のテロを受け、欧米をはじめとする有志連合がシリア空爆をさらに強化する公算は大きい。しかしそこで懸念されるのは、内戦でこれまで悪夢のような日々を送ってきたシリアの一般市民に、さらに犠牲が拡大する事態だ。空爆の報道では、出撃する戦闘機の姿やコックピット視点の映像ばかりが届けられる。そのため私たちは、爆弾が落ちたあとに目も当てられないほど凄惨な光景が広がっているという"当たり前の事実"を忘れがちだ。今回は、ニュースでは決して放送することのできない、空爆後の地上の光景を捉えたショッキングな映像を紹介しよう。

 2013年1月2日午後1時ごろ、内戦が続くシリアで、首都ダマスカス東部郊外にあるガソリンスタンドがアサド政権側の戦闘機による爆撃を受けた。当時、現場にはガソリンを求める多くの人々が集まっていたという。投下された爆弾は、その場を一瞬にして地獄へと変えた。映像は爆撃から1時間後に撮影されたものだというが、爆発でボロボロに引き裂かれたり、炎で焼けた遺体が至る所に転がっている。あたりは一面真っ黒い煙に覆われ、救助のため近づくことさえできない状況だ――。爆撃により、少なくとも30人が殺害されたと考えられているが、このような状況下では正確な犠牲者数を把握することさえできなかった模様だ。

 このように、地上に爆弾を投下するという行為は、攻撃対象のみならず多くの一般市民を傷つける事態をも招くことを忘れてはならない。標的を外しても「誤爆」として片付けられてしまうが、地上にいる側にとっては、殺戮行為以外の何ものでもないのだ。報復がさらなる報復を呼び、そして新たなテロリストを生むというサイクルを、私たちは一体どれほど繰り返してきたのだろう。テロを憎み、本気で根絶したいと願うならば、負の連鎖をどこかで断ち切る必要があることは誰の目にも明らかだ。


※画像は「LiveLeak」より引用

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