鳥の求愛行動が超高速だった!! メスも積極的に...!
TOCANA / 2015年11月27日 20時30分

目玉のような模様のキレイな羽根を広げるクジャク(♂)や、歌を歌うキンカチョウ(♂)など、さまざまな求愛行動を見せる鳥たち。今月19日、ブルーキャップド・コルドンブルー(ルリガシラセイキチョウ)という鳥の求愛行動が発表されたのだが、そのあまりの超高速ぶりに度肝を抜かされる。
アフリカ産フィンチ(アトリ科の鳥の種類)で、雌雄共に水色の体を持ち、粟を好むブルーキャップド・コルドンブルー。日本でもペットとして飼う人も見られるこの鳥の求愛行動が、イギリスの科学誌「Nature」系のオンライン科学誌「Scientific Reports」にて発表された。
【動画はコチラから→http://tocana.jp/2015/11/post_8055.html】
発見したのは、北海道大学の相馬雅代准教授とドイツの生物学者チーム。人間の目には、止まり木の上でピョンピョンとかわいく跳ねているだけに見えるのだが、超高速度ビデオカメラを用い撮影し、それを再生すると、6/100秒ごとに3回タップを踏むスピードで脚を動かしていることが確認できる。さらに、ステップのタイミングは、さえずりとバランスが整っているように思われたという。
また、驚くべき点は雄雌がかわるがわる行っていること。従来のさえずりとダンスを入念に行う求愛行動は、雄だけがするものという前提があり、今回の発見は性選択(性淘汰)の古典理論に異を唱えるものとなるそうだ。発表の中でも「新規の知見、多モードの求愛ディスプレイの進化を考慮すべきであることを示唆」と述べている。
「相馬さんは今年、『生活史と性淘汰から考える歌鳥のさえずり進化の研究』という研究テーマで、文部科学大臣表彰の若手科学者賞を受賞しております。簡単に言うと、鳴禽類の歌(さえずり)は『コミュニケーションの礎となる認知機能がいかに進化したか』『華やかで複雑なオスの装飾的形質がなぜメスに好まれ進化してきたか』を明らかにしたものでした。今回のブルーキャップド・コルドンブルーの発表も性淘汰についてとなっていますし、相馬さんの研究の延長線上にあるものでしょう。『声や羽で音を出す鳥は多いが、ここまで複雑な動きをする鳥は珍しく、さらに分析したい』と語っているので、今後の研究に期待したいです」(動物園職員)
このたび発見された、ブルーキャップド・コルドンブルーのつがいの求愛行動。あまりのかわいさにペットにしたいと思う人も増えそうではあるが、購入したところで自分の目では確認できないということは、どうか忘れないでいただきたい。
※画像は、ブルーキャップド・コルドンブルー 「Wikipedia」より
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