「2年以内にマンモス復活させる」ハーバード大教授が宣言! 研究の“真の目的”について理学博士が緊急解説

tocana / 2017年2月24日 8時0分

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 今後2年以内に、マンモスが復活するかもしれない――。ハーバード大学医学大学院教授ジョージ・チャーチ氏の発言が話題を呼んでいる。英紙「Telegraph」など数多くのメディアが衝撃をもって報じた。


■アジアゾウとケナガマンモスのハイブリッド誕生へ

 話題となっている発言は、今月開催された米国科学振興協会の年次総会で飛び出した。発表によれば、チャーチ氏らのチームは2015年からケナガマンモスの「脱絶滅(de-extinction)」プロジェクトを進めているという。同プロジェクトではケナガマンモスの復活を目指し、アジアゾウとのハイブリッドである「マンモファント(mammophant)」の胚を作ることを目的としている。そして驚くべきことに、チャーチ氏は2年以内にはこの胚が作成できると述べているのだ。

【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/02/post_12423.html】


■マンモファントの作り方

 では、マンモファントはどのように作られるのだろうか。プロジェクトではまず、シベリアで発見された氷漬けのケナガマンモスのゲノムを解読して、この生物に特異的な形質を与える遺伝子の特定を進めた。ケナガマンモスの特徴である長い体毛、耳の大きさ、皮下脂肪の厚さ、そして寒さに耐えるヘモグロビンなどに関わる遺伝子である。

 次に、マンモスの遺伝子をマンモスに一番近い種であるアジアゾウのゲノムに組み込む。この作業には最近話題になっているゲノム編集技術、CRISPR-Cas9が使われており、現在のところ、45個の遺伝子の編集が完了しているという。あとはこのゲノムを受精卵や胚性幹細胞などに組み込み、初期胚にまで成長させる。この胚を育てれば、マンモファント、つまり現代のマンモスが復活するという流れである。

 胚の作成と成長にはアジアゾウの卵子と代理母を使用する手もあるが、絶滅危惧種であるアジアゾウでそのような実験を行うことは、倫理的にも大きな問題を伴う。そのため、チャーチ氏はアジアゾウの皮膚細胞から作った胚性幹細胞と人工子宮を用いると発言している。なお、人工子宮の実現には10年以上かかるとみられているが、チャーチ氏は個体が発生するすべての段階を体外で行いたいと語っている。


■理学博士が熱弁! マンモファント誕生の意義

 それにしても、たった2年でマンモスのゲノムが完成するのだろうか。この驚くべきニュースについて、生物学に詳しい理学博士X氏に解説を依頼した。

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