古代エジプト製「世界一古いチーズ」の超絶ヤバい“呪い効果”が判明! 3200年の時を超えた最凶“キラー成分”に衝撃広がる(最新研究)

TOCANA / 2018年9月11日 7時0分

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 チーズには熟成時間が1~2カ月のソフトタイプ(カマンベールなど)から数年以上かけるハードタイプ(ミモレットなど)など、さまざまな種類があり世界中で親しまれているが、今回なんと3200年前のエジプトの墓から、まさに世界最長の熟成期間を経たチーズが発見されたらしい。


■エジプトの墓から3200年前のチーズを発見 

 紀元前13世紀のエジプト第19王朝、ファラオセティ1世と息子ラムセス2世の治世下に古代首都メンフィスの首長を務めていたプタハメス。その墓は1885年にトレジャーハンターに一度発見され複数の埋蔵品が博物館に売却されていたが、その後は砂漠の砂に埋もれて正確な場所が不明となっていた。

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 2010年に再発見され、考古学者らにより墓全体の発掘が開始されると、以前の略奪を逃れた工芸品や遺留物もだんだん姿を現すようになった。

 イタリア・カターニア大学のエンリコ・グレコ教授と中国・北京大学は、研究チームを率いて調査に着手。2013年を過ぎた頃には、その中に所々破損しているひとつの陶器のカメがあり、固められた大量の白っぽい塊と帆布が入っているのが見つかった。

 サンプルとして物質を一部持ち帰り、溶かした後にたんぱく質を分離・純化して質量分析と液体クロマトグラフィーを用いて検出されたペプチドから、これが牛乳と山羊乳、さらに羊乳を加えて作られた酪農製品、つまりチーズであったことが判明したのである。

 数千年もの間強いアルカリ性の過酷な砂漠環境にさらされチーズの化学的性質が変化してしまったのにもかかわらず、特定の物質の存在を示すペプチドの識別に成功し、的確に分析できたという。


■もしも食べたらブルセラ症に

 北アフリカやヨーロッパ、中国の古代遺跡でもチーズ作りを行っていた形跡が見られるものの、固形のチーズがきちんとした形で発見されるのは稀で今回が最古のものと考えられているようだ。また帆布は液体よりも固形物を包むのに適している特徴があり、おそらくチーズの保存のために使用していたと推測されているという。

 そしてもうひとつ、注目すべきはこのチーズが“キラー(殺人)細菌”と言われる、超危険なブルセラ症を引き起こす細菌に汚染されていた点である。一般的にブルセラ症は低温殺菌されていない、未加工製品の飲食が感染経路になることが多い。

 感染した動物からの乳が殺菌されていない場合に人間の口に入ると、時に重篤な症状を引き起こす、厄介な病気にかかってしまうのである。この分析がさらに進めば、これまでに報告された中で最も古いブルセラ症の生体分子的証拠にもなると、グレコ博士は期待している。

 過去のトレジャーハンターや墓泥棒が万が一口にしていたとしたらとんでもないことになっていただろう、この“呪いのチーズ”。

 つい先日には、また別の古代エジプト遺跡で謎の腐敗した汚水に満たされた黒い石棺が発見され、2万人以上の人々が命知らずにもその汚水を飲みたいと嘆願したことも話題になったが、今回のチーズも同様のケースになるかもしれない。
(文=Maria Rosa.S)


※イメージ画像は、「Thinkstock」より

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