史上最も環境破壊した男、トマス・ミジリーの罪深き生涯 ― 自らの発明による壮絶死は“大自然の報復”か!?

TOCANA / 2018年10月10日 7時30分

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 世界的に苛烈な猛暑だった今年の夏だが、一説では今後はもはやスーパー猛暑は避けられないとも言われている。その原因は、やはり地球温暖化にあるのだろう。そこで、地球の気象が変動するほど環境を破壊した“真犯人”が槍玉に挙げられている。史上最も地球を汚し、環境を破壊した男とは――。


■地球を最も汚染した男とは?

 今年の世界的な酷暑を経験していれば、環境破壊はもはや取り返しのつかないところまで来てしまったと考えても無理はないだろう。いったい何がここまで地球を汚し、環境を破壊したのか? そう考えると、ある一人の男に行き着く。その“真犯人”と目されている人物がアメリカのエンジニアで発明家であるトマス・ミジリー(1889~1944年)だ。ミジリーが発明した有鉛ガソリンとフロンガスが致命的なまでに地球を汚染し、環境を破壊したといわれているのだ。

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 鉛は古来から人類の社会で活用されてきたが、どうやら人体に有害であるらしいと気づいたのはBC100年ごろの古代ローマであったといわれている。鉛の摂取が原因で精神状態か悪化したり、死に至るケースもあることが徐々にわかってきたのだ。

 これまでにも鉛の成分を含む多くの製品が禁止されているが、1920年代はそれでも鉛の危険性への認識が低かった。そして当時の自動車エンジンはまだまだ非力だったのだが、米・ゼネラルモーターズ傘下の企業で研究開発の職に就いていたミジリーは、ガソリンにテトラエチル鉛を添加することで、ガソリンエンジンのパワーが増すことを発見したのである。自動車で坂道を登る際のパワーダウンで生じるノッキングが、このテトラエチル鉛が混入された有鉛ガソリンで大幅に減るのである。

 初期の乗用車はエタノールを燃料にするものが多かったのだが、このミジリーの発見で燃料の主役は一気にこの有鉛ガソリンへとシフトすることになった。その背後には自動車会社が石油会社と手を組んでガソリンの消費を押し上げる狙いもあったといわれている。その結果、この時期から“石油王”ロックフェラー族の支配力がますます強大なものにもなった。


■地球を有毒な鉛で汚染

 それでも一部の世論の目は厳しかった。「エチルガソリン(Ethyl Gasoline)」と名づけられたこの有鉛ガソリンが量産体制に入ると、生産工場の従業員の間で幻覚を見る者や精神が錯乱する者が出始めて、ついには死亡に至る者まで現れたのだ。

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