「後ろ歩き」で“タイムトラベル効果”が発動、記憶力が向上することが判明! 想像するだけでも成果アリ(最新研究)

tocana / 2018年11月20日 7時0分

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 後ろ向きに歩くだけで記憶力が向上する――そんな不思議な研究結果が発表されて話題となっている。英「Daily Mail」が今月16日付で報じている。

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 後ろ向きに歩くと記憶力が向上するとの研究成果を発表したのは、英ローハンプトン大学の心理学者らである。今年10月24日に専門誌「Cognition」に掲載された論文によると、実験では「公園のベンチに座った女性がカバンを盗まれる」という内容の3分半ほどの動画を見せ、軽作業や歩行運動の後、どれだけ動画の内容を覚えていたかが調べられた。114人のボランティアは動画を見た後、10分間パズルを解き、「前向きで歩く」「後ろ向きに歩く」「何もせず立っているだけ」のうちどれかを行う。そして最後に、先ほど見た動画についての質問20項目に答えたのである。

 すると、後ろ向きに歩いたグループの成績がそうでないグループに比べて明らかに良く、平均で2項目も正答数が多かった。動画を見るのではなく、英単語リストを覚えるという実験も行われたが、やはり後ろ向きに歩いたグループの成績が良かったという。不思議なことに、後ろ向きに移動しながら撮影した風景の動画を見たり、後ろ向きに歩いているのをただ想像したりというだけでも、成績の向上が見られたというのである。

 実験の結果は、後ろ歩きが短期記憶を向上させることを示していた。しかも、実際に歩かず想像だけでも効果があった。しかし、なぜこのようなことが起こるのか?

 研究チームは「後ろ歩きによる短期記憶向上のメカニズムは不明」としながらも、この結果について、記憶の形成はおいて「時間」と「空間」という二つの概念のリンクが非常に重要であることの証拠だと考えている。後ろ歩きすることで「精神的なタイムトラベル」が起き、それが記憶の形成に明確な影響を与えているというのである。

 もうすぐ受験シーズン、何かを覚えたいときは後ろ歩きすると効果的かもしれない。ただし、安全にはくれぐれもお気をつけて。

(編集部)

※イメージ画像は、「Getty Images」より

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