中国で世界初の「遺伝子編集ベビー」誕生! 病にかからぬ最強体か… 世界が禁止するタブーを中国がKY突破!

tocana / 2018年11月27日 7時0分

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 中国で世界初となる遺伝子編集ベビーが誕生したという驚愕のニュースが飛び込んできた。AP通信が今月26日付で速報し、すでに世界的な大ニュースとなっている。

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 世界初の遺伝子編集ベビーを誕生させたと主張しているのは、中国・深圳市にある南方科技大学のHe Jiankui氏である。AP通信の記事によれば、今月、中国人のカップルを両親とする双子の女の子が生まれた。この双子の赤ちゃんは受精卵の段階でCRISPR-Cas9による遺伝子編集を受けており、それから母親の子宮に移されたという。なお、赤ちゃんや両親の身元は明らかにされていない。

 受精卵はHIVに耐性を与える目的で遺伝子編集を加えられた。遺伝子編集の標的とされたのは白血球の表面にあるCCR5という膜タンパク質の遺伝子で、HIVが感染するとき最初に利用するタンパク質である。このタンパク質に変異を持つ人々にはHIVへの抵抗性があることが知られている。

 この一件を報じた「MIT Technology Review」の記事によれば、He Jiankui氏の実験に参加したのは父親がHIV陽性、母親は陰性というカップルだった。両親から提供された精子と卵子は、HIVの感染を防ぐために洗浄されてから受精に供され、その受精卵に遺伝子編集が行われたのである。遺伝子編集が成功していたなら、双子の赤ちゃんはHIV、コレラ、天然痘などの感染症に抵抗性を持つことになるというが、残念ながら現時点では査読された論文は発表されていない。

 この驚くべき報告は、今月27~29日に香港で開催される第二回ヒトゲノム編集国際サミットに合わせたものと思われる。この会議では世界各国の専門家が集まり、ヒトゲノムへの編集を行うべきかどうか議論される予定であった。He Jiankui氏の主張が議論に大きな影響を与えるのは必至である。

 He Jiankui氏はAP通信の独占インタビューで、「世界初というだけでなく最初の一例を行ったことに強い責任感を感じています」「社会が次に何をすべきかを決めるでしょう」と話している。さらに「このことが家族とその子どもを助けることになると信じています」とも語っている。

 現在、世界中で遺伝子編集技術を使った病気の治療が研究されており、ヒト受精卵を使った実験も行われている。しかし、その受精卵での妊娠は世界各国で禁じられており、もちろん中国でも禁止されているはずなのだ。He Jiankui氏が国から特別な許可をもらっているのかは不明だ。

 遺伝子編集技術はまだ発展途上の技術であり、ゲノム上の意図しない部分を改変してしまう可能性もあり、そのリスクは不明だ。さらに、受精卵の段階で遺伝子編集を受けた場合、その改変はその子どもや孫にも受け継がれる。受精卵への遺伝子編集とその受精卵での妊娠・出産は「時期尚早」というのが多くの科学者の見解だろう。

 果たして、本当に遺伝子編集ベビーは生まれたのか? そして、この「抜け駆け」がどんな事態を招くのか? 今後の発表が待たれる。

(編集部)

※イメージ画像は、「Getty Images」より

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