【衝撃】大衆向けの「遺伝子編集キット・The Odin」がバカ売れ中! 全人類“セルフDNA操作”時代に突入!

tocana / 2019年2月1日 8時0分

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 昨年11月、中国で遺伝子編集ベイビーが誕生したというニュースが世界中を駆け巡った。その後、研究責任者の賀建奎(He Jiankui)氏が失踪し、肝心の赤ちゃんの方は賀氏のでっち上げとも噂されたが、「MIT Technology Review」(1月22日付)によると、実際に双子の遺伝子編集ベイビーが生まれていることを調査チームが確認したという。

 人体の遺伝子編集がいよいよ現実ものとなったわけだが、今度は元NASA研究員で物理生物学者のジョサイア・ゼイナー氏が注目を浴びている。ゼイナー氏は自らの遺伝子を自らの手で編集する“バイオハッカー”として知られており、2017年には編集したDNAを自らの体内に注入する様子を動画配信し、論争を巻き起こした。

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 米放送局「CBS San Francisco」(1月29日付)によると、ゼイナー氏は、ゲノム編集技術「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)」の民間への普及に力を入れ、2016年には遺伝子編集キットを販売する「The Odin」を創設したという。同社ではバイオハックのオンラインクラスの他、カエルの遺伝子を編集するためのCRISPRキットなども販売。まだ人体を直接遺伝子編集するキットは発売されていないが、「The Ordin」のHPには“human”という項目もあることから、将来的な人体DNA編集を暗に示唆している可能性はある。

「普通の科学者はショウジョウバエの交尾や行動など、普通の人々にとってはどうでもいいことの研究に熱心です。ですが、私はドラゴンやスーパーヒューマンの作り方を研究したいのです。バカらしく聞こえるかもしれませんが、人間への遺伝子療法は90年代から行われているんですよ。バイオハックはうまく行っています。そして我々にはそのノウハウがありますし、人々に教えたいのです」(ゼイナー氏)

 一方、CRISPR研究者らからは批判的な声が上がっている、英フランシス・クリック研究所の世界的なCRISPR研究者ロビン・ラヴェル=バッジ氏は、ゼイナー氏の実験は危険であると警鐘を鳴らしており、ゼイナー氏が行っているような人体実験は、細胞に損傷を与え、免疫系の過剰反応を引き起こす恐れがあると語っている。

 また、CRISPR研究者のデイナ・キャロル氏も、ゼイナー氏の幼稚な技術は大きなリスクを孕んでいると指摘。滅菌されていない環境での定期的な注射は感染症や炎症を引き起こす可能性が高いと警告している。

 だが、ゼイナー氏に共感する人々は意外に多い。海外オンラインニュース「Quartz」(1月30日付)によると、昨年だけで「The Odin」の売上は50万ドル(約5400万円)にも上り、顧客は数万人以上だという。

 人類は着々と自律進化の道を歩んでいるようだ。倫理的な面から、今後遺伝子編集技術の利用に関する法整備が進むことが予想されるが、自己超克への欲望を止めることはできないだろう。今後の成り行きを見守りたい。
(編集部)


※イメージ画像は、「gettyimages」より

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