売れる芸人が掴んでいる「運の法則」と「引いて見る力」は? ビートたけし、松本人志、有吉弘行…

tocana / 2019年4月19日 18時0分

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 お笑い評論家のラリー遠田の新刊『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が発売された。この本では、14の事件を題材に、平成のお笑いの歴史を振り返っている。本の発売を記念して、著者であるラリー遠田とサイキック芸人のキックの特別対談が行われた。第1回の今回は、この本を読んでキックが「絶望」を感じたという話をする。

ラリー まず、この本を読んで率直な感想を教えていただけますか?

キック 面白かったですね。この「お笑い」というショービジネスの世界で、ものすごいお金もかかっているところで天下取ってる人って、戦国武将みたいなものだと思うんですよ。その武将たちが平成という戦国時代にどういうふうに生きてきたのかっていうのがまとめられているので、ここから学べることはたくさんありますよね。

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ラリー たしかに、書いている僕としても「歴史書」みたいなイメージなんですよね。

キック 振り返ってみたときに、その武将たちの要点がまとまっているし、それにまつわるサイドストーリーも豊富に書かれているので読みやすかったです。改めて思ったのは、その人自身がドラマなんですよね。芸を見せているだけじゃなくて、生き様も含めてのエンターテインメントになっている。

 それこそ萩本欽一さんの「伝記理論」ですよね。伝記になるような偉い人の人生には必ず起承転結があって、すごく苦労しているときがある。だから、成功するためにはそのパターンになぞらえて苦労もしていかないといけない、っていうことですね。

 やっぱりみんな自分の中で何かを壊すとか、唐突に辞めるとか、「運」のバランスっていうものを考えて動いているんですよね。それで、これを読んで改めて思ったのは、自分は絶対スターになれないな、っていうことです。

ラリー えー! もう無理なんですか?

キック 無理です、無理です、絶対無理。やっぱりスターダムにのし上がる人って、その分だけ人に言えないくらいつらい思いをしてきているんですよね。(ビート)たけしさんだってバイク事故で死にかけているし、有吉(弘行)さんだって一発当てて落ちてからは地獄を見ているわけですよ。

 そういうものが自分にあるのかと言われると、ああ、スターにはもうなれないな。いや、ならなくてもいいな、というか。万が一、この状況でスターになってしまったら、やっぱりその反動で相当痛い目に遭うんだろうな、と思いますし。

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