売れる芸人が掴んでいる「運の法則」と「引いて見る力」は? ビートたけし、松本人志、有吉弘行…

tocana / 2019年4月19日 18時0分

キック 「先が見えちゃう」ってこともあるんでしょうね。

ラリー 松本さんは『ごっつええ感じ』を降板した直後、各週刊誌では「わがままだ」とか「自分勝手だ」とかボロクソに叩かれるんですよ。でも、この本でも引用していますけど、その直後のインタビューで「何年か経った後に振り返ったら大したことじゃないってなると思うんですよ」と言っているんですね。やっぱり見えてるんですよ。

キック あと、運の理論で大事なことは、無理矢理何かを起こしに行くものでもない、っていうことなんですよね。何かが起こったときにそれを真正面から受け止められるかっていう問題なんです。運に嫌われないように気をつけるぐらいは普通の人でもできるけど、そういう事件の渦中にいて自分が同じことをできるかっていうと、たぶんビビっちゃうと思うんですよね。

 やっぱりどうしても今から3カ月ぐらいの単位で見ちゃうじゃないですか。偉人と言われるような人は、10年、20年単位で先が見えてるんですよね。

ラリー たけしさんだってフライデー事件とバイク事故で、2回ともそこで芸人人生が終わっていてもおかしくなかったじゃないですか。全レギュラー番組に出られない状態になったわけですから。

キック それは「人生映画理論」ですよね。三次元の存在である我々が二次元で描かれている漫画を読んでいるっていうことは、三次元の我々の人生は、四次元の存在から見ると漫画や映画のような作品である可能性があるんですよ。

 だから、ストーリーが退屈だとつまらなくて打ち切りになっちゃうんです。意識しているのか無意識なのかは分からないですけど、自分の人生を作品として面白くするためには、そういう試みが必要だったりするんですよね。ここでこっちに行っちゃってもそれは物語としてはありだろう、と。

 だから、どこかで一歩引いた目で自分を見ているところはありますよね。たけしさんはバイク事故のときには極端に行きすぎて、もう自分が解離しているような状態で、自分自身を俯瞰で見てビートたけしのぬいぐるみで遊ばせてもらってるみたいな感じだったそうですね。そうしないと精神が持たないっていうのもあったのかもしれないですけど。

ラリー たけしさんはもともとそういう感覚があるみたいですね。常に自分が客観的に見えてしまう、みたいな。

キック 引いて見るっていうのは絶対必要でしょうね。格闘技と同じで相当厳しい世界だから、主観的になりすぎてる人って上手くいかないんですよ。
(ラリー遠田)

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