月の南極に「超巨大な未知の金属塊」が埋まっていることが判明! 著しい重力変化も… 衝撃の“注入”経緯とは!?

tocana / 2019年6月19日 16時0分

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 我々にとって最も身近な天体である月の謎がまたひとつ増えたようだ。月の南極には、得体の知れない大質量の金属の塊が埋まっているというのである。

■月の南極にハワイ島5つ分の金属が埋まっている!

 月は自らの自転周期と地球の周囲を回る公転周期がぴったりと一致しているため、地球上から見る月は常に“表”しか見えない。したがって我々は月の“裏”についての理解はきわめて乏しい。

 月の南極付近にある南極エイトケン盆地(South Pole-Aitken basin)はまさに月の“裏”側にあるクレーターである。南極エイトケン盆地は40億年前に衝突した小惑星、あるいは隕石の衝撃によって形成されたクレーターだと考えられているのだが、米・ベイラー大学をはじめとする研究チームが先ごろ「Geophysical Research Letters」で発表した研究では、この南極エイトケン盆地の地中に大質量の金属の塊が埋まっていることを報告している。いったいどういうわけなのか。

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「ハワイ島の5倍の大きさの金属の塊が地下に埋まっていると想像してみてください。我々が予想だにしなかった、それほどの大質量が検出されたのです」と研究を主導した同大学のピーター・ジェイムス助教授は語る。

 NASAによれば、月面のおよそ4分の1を占めるという南極エイトケン盆地の直径は2500キロ、深さは約13キロにも及び、およそ40億年前に形成された衝突クレーターの1つであり、月面で最大のクレーターであることはもちろん、なんと太陽系をひっくるめても最大級の超巨大クレーターなのである。

 ジェイムス助教授が率いる研究チームは、NASAのかつての月探査ミッション「Gravity Recovery and Interior Laboratory(GRAIL)」で収集されたデータを分析し、月面の南極周辺の著しい重力の変化に驚かされたという。

「この時の重力データを月周回衛星『ルナー・リコネサンス・オービター』からの月の地形データと重ね合わせてみると、我々は南極エイトケン盆地の地下数百マイル下に予想外の大質量の物体を発見しました。この余剰な質量を説明する1つの仮説は、このクレーターを形成した小惑星を構成していた金属が、今なお月の地中に埋まっているというものです」(ピーター・ジェイムス助教授)

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