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減税幅「10%」触れず…名古屋市の広沢市長が本会議デビュー 自民や民主の市議団は河村前市長との違いに期待

東海テレビ / 2024年11月29日 17時17分

ニュースONE

 名古屋市の広沢一郎新市長は11月29日、市議会本会議に初めて出席しました。市長選で公約に掲げた減税幅の拡大については触れませんでした。

■所信表明で市民税減税の「10%拡大」は触れず




 広沢市長は、やや緊張した様子で市議会の議場に現れました。所信表明で最初にあげたのは「市民税減税」でした。

広沢一郎名古屋市長:
「1点目は市民税減税でございます。市民の皆さまの可処分所得が毎年100億円増えるということは事実でございまして、私はこの施策が地域経済の活性化に寄与しているものと考えております」


これまでに「総額1600億円を納税者の懐に戻した」と成果を強調しましたが…。

広沢一郎名古屋市長:
「より効果を実感していただけるよう、減税割合のさらなる引き上げを検討してまいります」



市長選で公約に掲げた『減税幅5%から10%への拡大』には触れませんでした。

Q.10%を名言されなかったのは
広沢一郎名古屋市長:
「特に意図はないです。10%を諦めたわけではなく、さらに引き上げたいという概念として申し上げた」


広沢市長は、河村市政を継承する名古屋城天守閣の木造復元や、市長給与800万円のほか、保育料の0歳児からの完全無償化などに取り組む考えを示しました。

■今後は厳しい議会運営に…12月から本格論戦に




 市議会で与党の「減税日本ナゴヤ」は、定数68のうちわずか8議席で、厳しい議会運営が予想されます。

自民党名古屋市議団の藤田和秀団長:
「あえて10%と言わなかったのは何か意味があるのかなと。河村前市長とは真逆の姿勢で臨んでいただければ、もう少し市民のための前向きな議論がしていけるんじゃないかなという期待はもっています」


名古屋民主市議団の小川俊之団長:
「今までの市長とは違って、非常に丁寧で誠実さを感じました。内容の部分はこれから様々な議論をしていかなきゃいけない内容だと思っておりますので、しっかり是々非々でわれわれは対応していきたいと思っています」


市議会では12月5日に各会派の代表による個人質問が予定されていて、広沢市長と議会側の本格的な論戦が始まります。

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