1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 格闘技

【秋場所】V本命は大関候補の大の里 秀ノ山親方は夏巡業で確信「スター性を感じさせる」

東スポWEB / 2024年8月28日 6時5分

力士会に参加した大の里

新大関誕生はなるか。大相撲秋場所は9月8日に東京・両国国技館で初日を迎える。7月の名古屋場所は横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)が3場所ぶり10度目の優勝を達成。一方で、大関候補の関脇大の里(24=二所ノ関)は9勝にとどまり、昇進は今場所以降へ持ち越しとなった。元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40=本紙評論家)による連載「がぶりトーク」では、秋場所を展望。大の里をV候補に指名し、先場所からの〝上積み〟に期待した。

【秀ノ山親方・がぶりトーク】読者のみなさん、こんにちは! 7月の名古屋場所では照ノ富士が3場所ぶりの優勝を果たしました。番付の価値を示す意味でも、横綱が締めてくれたことは良かったと思います。ただ、照ノ富士は途中まで独走しながら終盤に崩れ、最終的に千秋楽の決定戦までもつれる展開になった。今場所も最後までどうなるか分からないし、誰にでも賜杯をつかむチャンスがあるとみています。

優勝候補を挙げるなら、期待を込めて大の里を推したいですね。先場所の序盤は黒星が先行する苦しい戦いになった。主な理由の一つは、得意の右差しを封じられたこと。夏場所で初優勝したことで、相手も徹底的に大の里を研究して対策を立ててきました。ただ、それ以上に大の里自身の精神面にも苦戦の要因はあったと思います。

初優勝した次の場所というのは、どうしても心の中に「勝たなければいけない」という気負いのようなものが生まれるんですよ。それまでは怖いもの知らずで格上に立ち向かっていた挑戦者の気持ちが、無意識のうちに守りに入ってしまう。大の里も先場所の序盤は勝ち急いで、上体だけで攻めようとする相撲が目立っていました。

いい意味で開き直った中盤以降は次第に自分の相撲が出せるようになり、11日目には勝ちっ放しだった照ノ富士に土をつけた。本物の実力がなければ、2場所連続で横綱は倒せません。この場所を通じて、大の里もメンタルの持ち方の大切さを学んだのではないでしょうか。場所前の稽古で自信をつけて、平常心で臨むことさえできれば、2度目の優勝も十分に狙えるはずです。

8月の夏巡業には、私も審判部の一員として参加させていただきました。各地を回ってみて印象深かったのは、ファンの反応です。もう大の里が登場しただけで、お客さんが盛り上がって会場の雰囲気がガラリと変わる。スケールの大きさは魅力だし、スター性を感じさせる力士。この秋場所で結果を残して、ファンの期待に応えてもらいたいですね。

それから、照ノ富士についても触れておきます。先場所はここ一番での勝負強さを発揮して、横綱の力を改めて証明してくれました。今回も体調さえ整えば、賜杯に最も近い存在であることに変わりありません。照ノ富士の場合は相手よりも、自分との闘い。本番までにどこまで状態を仕上げられるか。連覇の行方は、そこにかかっていると思います。

早いもので、今年の東京での本場所も、今回で最後。残暑を吹き飛ばすくらいの盛り上がりを期待したいですね。それではまた!

(随時掲載)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください