【スターダム】〝闇落ち〟上谷沙弥は優勝戦で敗北…悲痛な叫び「正義が勝つなんて気に食わない」

敗れた上谷沙弥(右)は、優勝した舞華に負け惜しみの「あっかんべー」.

女子プロレス「スターダム」の〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥（２７）が、リーグ戦優勝を逃し悔しさを爆発させた。

真夏の祭典「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」決勝トーナメント準決勝（３１日、武蔵野の森総合スポーツプラザ）で羽南を下し、同日の優勝決定戦では舞華と激突した。

昨年は開幕戦で中野たむと対戦した際、自身が放った特大プランチャで着地に失敗。左ヒジを負傷し４か月間の欠場を強いられ悔しい思いをした。だが、今年は７月に極悪軍団「Ｈ．Ａ．Ｔ．Ｅ．（ヘイト）」に加入し、極悪ファイトでファンを魅了。勢いに乗っている上谷は入場するなり、得意のあっかんべーで観衆を挑発した。

試合が始まると一進一退の攻防を展開した。場外で暴れた上谷は花道を駆け上がると、昨年の悪夢を払拭するかのようにステージ上からプランチャを発射。その後も攻めの姿勢を貫き、舞華を踏みつける。

２３分過ぎ、舞華のパワーに苦戦しながらもスタークラッシャーを炸裂し優勢に持ち込んだ。だが、コーナーに上った瞬間、舞華に組みつかれ、雪崩式のみちのくドライバーⅡの餌食に。最後はリストクラッチ式のみちのくドライバーⅡを決められ、３カウントを献上した。

試合後、舞華をにらみつけた上谷は「プロレス人生、一生かけてでも地獄の底まで引きずり下ろしてやるよ」と口走りリングを後に。バックステージでは悔し涙を流しながらも「ヘイトに入って１か月、なかなかの出来でしょ？ ただ、アイツが最後に立って笑って勝ち名乗り上げてる姿、心底気に食わない！」と強気に言い放った。

最後には唇をかみしめながら「正義が勝つなんて気に食わないね。だって人それぞれ、正義は違うから。私は私なりの悪の正義で…。その正義を振りかざして、スターダムをこれからもめちゃくちゃにしてやるよ」と吐き捨て控室へ消えていった。

２月にはワールド王座戦で敗れており、これで舞華には２連敗。闇に落ちた不死鳥の復讐が始まる。