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【巨人】戸郷翔征の痛恨3ラン被弾…杉内コーチが感じていた〝焦り〟「本人が一番悔しいでしょうね」

東スポWEB / 2024年9月1日 5時9分

6回途中、阿部監督(右)に交代を命じられた巨人・戸郷翔征

痛恨の失投を今後の投球の糧とできるか。巨人は31日の阪神戦(甲子園)に2―4で逆転負け。広島が勝ったため首位陥落となった。先発した戸郷翔征投手(24)が5回まで1安打8奪三振と猛虎打線を抑えたが、6回二死走者なしから突然、崩れた。

ヒットと死球で二死一、二塁とされこの日、2打席連続で三振に仕留めていた佐藤輝と対戦。3球目の低め直球をバックスクリーン左に逆転3ランとされた。戸郷は7敗目(9勝)となった。

試合後、戸郷は「ちょっと(勝負を)急いだかなっていうのもありますし、あと他の球種でいくとか、もっと策はあったかなと思いました。ここ2試合、急いで行っちゃったので、もったいなかったなっていうのはあります」と冷静に振り返った。

杉内投手チーフコーチも「本人が一番悔しいでしょうね、あれは。調子が良かっただけに」と右腕の気持ちを思いやった。「あの回を早く終えたかったという気持ちが、もしかしたらちょっと強かったのかもしれない」とベンチから右腕の焦りを感じたという。

戸郷は29日に移動の新幹線が途中で立ち往生し、東京へUターン。30日朝に空路で大阪に入った。さらにスライド登板と台風による影響をモロに受けた。それでも右腕は「結果さえ良ければ、内容はどうでもいいので。ここ2試合できてないので、ちょっと申し訳ないです」と敗戦の責を負った。

悔しい敗戦の中で貴重な経験も手にした。「失投っていうのは僕にとってはいい経験だったかなと思います。次の試合ではないようにやっていければ」と前を向いた戸郷が、今回の悔しさを次回登板に生かせるか注目だ。

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