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ヨシ・タツが打ち明けた〝大恩人〟小林邦昭さんとの絆「若手、WWE時代にも支えてくれた」

東スポWEB / 2024年9月20日 6時9分

小林邦昭さんへの思いを語ったヨシ・タツ

「虎ハンター」の異名を取った名レスラーで9日に死去した小林邦昭さん(享年68)の葬儀・告別式が19日に都内で営まれ、ヨシ・タツ(47)が大恩人との絆を明かした。

小林さんは初代タイガーマスクのライバルとして一世を風靡し、2000年4月の引退後は新日本プロレス道場の管理人として後進を育成した。小林さんが管理人となった直後の02年に新日本に入門したヨシ・タツも告別式に出席。「とにかく優しい人でしたね。新弟子の時って練習とか雑用とかキツかったんですけど、いろいろ我々のケアをしてくれて。本当に目をかけてもらってて、道場の外にもメシ連れて行ってもらったりもして。デビューした後も俺が一番先輩に(きつく)言われやすかったりとかしたんですけど『いつの世代もそういうヤツがいるけど、負けるな。悔しかったら上に行って見返してやれ。お前はすごいレスラーになれるから』と励ましてもらいました」と若手時代を振り返った。

ヨシ・タツは08年4月に新日本を退団し、世界最大団体WWEのトライアウトに合格する。「な、だから言っただろ? すごいレスラーになるって言ったじゃないか」と笑顔で送り出してくれた小林さんは、米国に行った後も支えてくれた。「向こうってプッシュアップバーがないんですよね。小林さんに連絡したら『1本くらいいいよ』と言ってくれて新日本の道場のプッシュアップバーを米国に送ってくれたんですよ。だから俺、WWEでも新日本のプッシュアップバーを使ってました」と当時のエピソードを明かした。

誰もが優しいと口をそろえる小林さんは、ヨシ・タツにとって憧れの存在だった。「本当に父親のようでもあり、母親のようでもあり、先輩にこんなこと言ったら失礼かもしれないけど時には友人みたいな感じもあったんです。女性の相談もよくのってもらいましたし。俺の人生のロールモデルというか、こんな男になりたいって思える人でした」

小林さんに教えてもらったフィッシャーマンズスープレックスは、若手時代から現在に至るまでずっと使用し続けている。「本当にありがとうございました、お疲れさまでしたと言いたいんですけど、お世話になってばかりで恩返しできなかったので…。すみませんでした、も付け加えたいですね。デビュー前に小林さんに励ましてもらえてなかったら、俺はレスラーになれてなかったかもしれないので。これからも少しでも活躍して小林さんにその姿を見せたいですね」と、天国へ旅立った恩人に誓っていた。

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