大谷翔平を本拠地ファンがＭＶＰコールで出迎え！特大５２号弾で「５２―５２」に

５２号本塁打を放つ大谷翔平

一夜明けても〝大谷祭り〟は止まらない。ドジャースの大谷翔平投手（３０）は２０日（日本時間２１日）、本拠地でのロッキーズ戦に「１番・ＤＨ」で出場し、５回に５２号逆転２ランを放った。７回には二盗にも成功し「５２本塁打―５２盗塁」とした。

豪快すぎる一撃だ。１点を追う５回二死二塁。フルカウントから相手先発左腕・フリーランドが投じた１４８キロのストレートは外角高めに外れた。見送ればボールだろうが、大谷は強振。中堅へ高々と舞い上がった白球はバックスクリーン左へと吸い込まれた。

大谷は前日の敵地マーリンズ戦でメジャー史上初の「５０本塁打、５０盗塁」を達成。さらに１本塁打、１盗塁を加え「５１―５１」に伸ばし、地元ロサンゼルスに戻ってきた。

歴史的偉業を成し遂げたヒーローが第１打席に入ると、本拠地のファンはスタンディングオベーションで出迎え「ＭＶＰ」の大コール。満員の観客から快挙を祝福された大谷はヘルメットを脱いで歓声に応えた。

一発が出れば前日から４打席連続本塁打となる第１打席は先発左腕・フリーランドの１３２キロスライダーに空振り三振。０―１の３回二死からの第２打席は同じスライダーを中前へはじき返し、第３打席では打球速度１７７キロの圧巻アーチを描いて本拠地のファンを再び総立ちにさせた。

７回一死二塁で迎えた第４打席は２番手右腕・ヒルのチェンジアップを叩き、強烈な打球を一塁線へ放った。飛びついて好捕した一塁手との競争に勝ち、内野安打とした。一、三塁となり、続くベッツの初球に悠々と二盗に成功。「５２―５２」となり、一夜で記録をさらに塗り替えた。

大谷は４打数３安打２打点１盗塁の活躍で、チームは６―４で勝利。打率は２割９分７厘と３割も目前だ。残り８試合で「５５―５５」、さらにはイチローが２００１年にマークした日本選手最多の５６盗塁超えもはっきりと視界に捉えた。

試合後、大谷は第１打席で浴びた大観衆からの祝福を「うれしかったし、感激しました」と振り返り、記録更新については「どうなんですかね。意識したら伸びないんで無心で自分の役割を果たしていきたい」と語った。