三谷幸喜氏 「役者として伸びる芸人」はまさかの“じゃない方芸人”「命かけてる感じがする」

三谷幸喜氏

脚本家、映画監督の三谷幸喜氏が２１日、テレビプロデューサー・佐久間宣行氏のユーチューブチャンネル「佐久間宣行のＮＯＢＲＯＣＫ ＴＶ」にゲスト出演。「役者として伸びると思う芸人」を発表した。

ランキング形式でベスト５を発表し、１位に輝いたのはお笑いコンビ「バイきんぐ」西村瑞樹。三谷氏が「これはもしかしたら意外と思われるかもしれないですけども、僕は１位の方は本当にすごいと思って」と語ると、佐久間氏も「意外！ 何本もコント見てるからうまいのは知ってますけど、三谷さんから出てくるのは意外でした」と仰天した。

理由について三谷氏は「洗剤のＣＭ、アリエールだっけな？ 漂流して無人島に流れ着いて小峠（英二）さんと一緒に汗臭いドロドロになった服を、生田斗真さんが一瞬にしてサーッと洗剤できれいにするっていうＣＭがあったんですけど、そのときの西村さんの芝居がものすごいリアルなんですよ」と説明。

以前、バイきんぐのコントを見たときは西村のすごさに気づかなかったというが「ＣＭを改めて見ると、小峠さんはずっと小峠さんなんですよ。西村さんはものすごい真剣に命かけてやってる感じがするんですよ。本当に漂流してきた人に見えるし、多分合成だから洗剤かけられたときもその場で『アー！』ってやってると思うんだけど、本気で『アー！』ってやってる感じが心を打つんですよね。小峠さんは照れてる感じがあるんですよ。（小峠は）理性がある。理性と知性が」と独特の言い回しで称賛した。

一方で三谷氏は「西村さんは多分、今役者の才能があるってことに気づいてない。興味もないような気がするので、今後彼が役者を目指し始めたら、いろんな色がついてきちゃうような気がする。今がピークのような気がする」とも付け加えていた。