【全日本】綾部蓮が王道T初優勝 10・22後楽園で3冠王座挑戦へ「全日本の未来はずっと明るいぞ!」
東スポWEB / 2024年9月22日 15時23分
全日本プロレス「王道トーナメント」は22日、東京・後楽園ホールで準決勝&優勝決定戦が行われ、伏兵の綾部蓮(27)が初優勝を果たした。
勝利を告げる3カウントが鳴らされると、綾部は大の字になった。先に立ち上がると、24分39秒の激闘を繰り広げた本田竜輝(24)にそっと左手を差し出す。1473人札止めの〝聖地〟で「全日本の未来はずっと明るいぞ。なぜなら、この俺、綾部蓮がいるからだ!」と絶叫すると、会場は大「綾部」コールに包まれた。
準決勝で世界タッグ王者の斉藤レイを破り優勝決定戦の舞台に進んだ綾部の相手は、同じく準決勝でエースの宮原健斗から金星を挙げた本田となった。「エルピーダ」の同門対決は、序盤から意地の張り合いが続いた。場外戦では綾部が何度も鉄柵に投げつけると、本田も串刺しラリアート、スピアーで応戦し一歩も譲らない。
ともに決め手を欠いたまま、時間だけが過ぎていった14分過ぎだ。エプロン上でジャーマンをくらった綾部は、大ダメージを負ってしまう。何とかカウント9でリングに戻ったところをたたみかけられるが、2メートルの長身から繰り出すビッグブーツを効果的に繰り出しペースは譲らない。
さらに変型ドラゴンスリーパーで追い込むが、本田のファイナルベント(変型パワーボム)、ラリアート2連発で再びピンチを迎える。それでも2発目のファイナルベントは決めさせず、終盤にフルネスソンバスター、ドラゴンスープレックス、投げっぱなしドラゴンとつなぎ、最後はデスルーレット(旋回式ファルコンアロー)で勝利した。
2020年9月にJUST TAP OUT(JTO)でデビュー。22年1月からは全日本にも参戦し、石川修司との大巨人タッグで活躍した。
だが昨年末にJTOを退団しフリーに転向。結果が出ない日々に悩んだ末、今年4月1日で全日本に入団した。ついに王道マットでシングルの勲章を手にしたことで、次なる目標は一つしかない。青柳優馬が持つ3冠ヘビー級王座だ。
試合後、放送席にいた優馬をリングに呼び出すと「(王道T)8年連続1回戦で負けてんだよな? 俺は優勝しているんだ。上から偉そうにものを言ってんじゃねえ」と言い放ち、3冠王者から「1回戦で敗退したおろかな私めが持つ3冠のベルトに挑戦していただけないでしょうか?」という言質を引き出した。
10月22日後楽園大会での初挑戦が確実になった綾部は「王道トーナメントのいただきに立ち、次に3冠ベルトを取る。全日本プロレスのはるか高きいただきに立つ男は、この俺、綾部蓮だ!」と豪語し、次なる戦いに目を向けた。
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