【秋場所】新入幕優勝の尊富士が１３勝目「１５日間取れてホッとしている」

尊富士（左）は時疾風を寄り切って１３勝目

〝完全復活〟だ。大相撲秋場所千秋楽（２２日、東京・両国国技館）、春場所で新入幕優勝の尊富士（２５＝伊勢ヶ浜）が十両時疾風（２８＝時津風）を寄り切って１３勝目（２敗）を挙げた。

前日１４日目に、自身２度目の十両優勝を決めていた。この日の取組後は「十両優勝よりも、休場明けで１５日間取りたい思いだった。１５日間取れてホッとしている」と安堵の表情。春場所終盤で右足首を負傷し、今場所は３場所ぶりに初日から出場していた。

関脇大の里（２４＝二所ノ関）が１４日目に２度目の幕内優勝を決め、場所後の大関昇進も確実にしている。１学年上の尊富士は「それは本人が頑張った結果。僕もこれから（大の里を）追いかけるつもりで頑張る。幕内で優勝して大関にもなって、本当に尊敬する。僕と大の里関だけではなくて、力士一人ひとりが夢と希望を持って、ファンの皆さんを喜ばせられるようにしたい」と大きな刺激を口にした。

この日の勝ち星で、来場所で幕内復帰の可能性が出てきた。「まだ（幕内復帰は）わからないけど、今場所は悪い課題もあった。しっかり修正して、相撲界を盛り上げていきたい」と力を込めた。