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〝角界の至宝〟大の里の師匠に一門親方衆から注文「厳しく育て立派な横綱にしてほしい」

東スポWEB / 2024年9月24日 6時3分

大の里(左)と二所ノ関親方

「角界の至宝」の行く末は――。大相撲秋場所で2度目の優勝と大関昇進を決めた関脇大の里(24=二所ノ関)が23日、茨城・阿見町の部屋で会見。2日後に伝達式を控えるなか、決意を新たにした。土俵に旋風を巻き起こしている大の里は、大相撲を背負って立つ存在。希望の星がつぶれてしまったら一大事とばかりに、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)に対して一門の親方衆から〝注文〟が相次いでいる。

大の里は会見で「朝起きて携帯が鳴りやまないぐらいの連絡がきていて、優勝した実感がわいた」と改めて喜びをかみしめた。25日に開かれる九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付編成会議と臨時理事会を経て、正式に大関昇進が決定。その瞬間を2日後に控え「より一層頑張りたい。これからは求められるものが大きくなる」と気持ちを引き締めた。

初土俵から所要9場所での大関昇進は、昭和以降最速。一人横綱の照ノ富士(伊勢ヶ浜)が休場を繰り返しているなか、大の里には横綱候補としての期待もかかる。ただ、超スピード出世には不安もつきまとう。過去には、有望株の力士が慢心による稽古不足や土俵外のトラブルなどで大成しなかった例もあるからだ。それだけに、同じ一門の親方衆からは師匠の二所ノ関親方の指導に〝注文〟が相次いでいる。

二所ノ関親方の兄弟子にあたる西岩親方(元関脇若の里)も、その一人だ。ともに旧鳴戸部屋で現役時代を過ごし、師匠だった元横綱隆の里は角界屈指の厳格な指導者として有名。西岩親方は「(これまでの人生の中で)鳴戸親方より怖い人と出会ったことはない」と言い切るほどだ。

西岩親方は「(二所ノ関親方は)部屋を持ってまだ間もないですからね。いろんなことを勉強しながらやっていると思う」と弟弟子を気遣う一方で「ただ、大の里という将来性のある力士が入ってきたわけですから。私としては、甘やかすことなく厳しく育ててほしい。稀勢の里は鳴戸親方に厳しく育てられた。今度は稀勢の里が大の里を厳しく育てる番。そして立派な横綱にしてほしい」とクギを刺した。

芝田山親方(元横綱大乃国)は、二所ノ関親方の現役時代に雲竜型の土俵入りを指導。一門の重鎮も「(大の里は)相撲は何も文句もつけようもない。あとは言動、行動にしっかりと注意をして。師弟の関係も大事。師匠というのは弟子の一つ、二つ、三つ先をちゃんと見て指導しないといけない」と力説した。

親方衆の共通する思いは、一門から立派な横綱を輩出すること。今後は大の里本人だけでなく、師匠の責任も重大と言えそうだ。

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