大谷翔平は３打数１安打 ９回無死一、二塁のチャンスも直前で三重殺 まさかの幕切れ

初回に先制のホームを踏む大谷翔平（ロイター＝USA TODAY Sports）

ドジャースの大谷翔平投手（３０）は２４日（日本時間２５日）に本拠地ロサンゼルスでのパドレス戦に「１番・ＤＨ」で先発出場し、３打数１安打、１得点だった。打率３割１厘。チームは２―４で敗れた。勝ったパドレスはポストシーズン進出を決めた。

３連打で１点を返した９回無死一、二塁で打席はロハス。次打者大谷ということでドジャー・スタジアムは興奮のボルテージが上がる。初球、バントの構えを見せてストライク。２球目、内角の９９・６マイル（約１６０・３キロ）を強打するも三ゴロ。マチャドが三塁ベースを踏んで二塁に送り、さらに一塁へ転送されてまさかのトリプルプレーで幕切れとなった。ビデオ判定を求めたが判定はそのままだった。なぜバントで送って大谷、ベッツ、フリーマンに任せなかったのか。ロバーツ監督の采配が問題視されるだろう。

相手先発は右腕キング。初回先頭は初球、内角高めの９３・７マイル（約１５０・８キロ）のフォーシームを捉えると１１０・４マイル（約１７７・７キロ）の弾丸ライナーは右翼ライン際で弾むとそのまま右翼席飛び込むエンタイトル二塁打となった。二塁打は３５本目で、シーズン９５長打となり、球団記録を更新した。続くベッツの内野ゴロを遊撃手ボガーツが一塁へ悪送球して。カメラマン席に飛び込んだため、先制のホームを踏んだ。

１―２の２回二死一、二塁はカウント１―１からの３球目、ほぼ真ん中の９３マイル（約１５０キロ）のシンカーをフルスイングするもミスショット。打席で顔をしかめた。フルカウントから内角低めのスライダーを見極めて四球で出塁。続くベッツが空振り三振に倒れた。

１―４の５回一死無走者はカウント２―１からの４球目、内角低めの８４・８マイル（約１３６・５キロ）のスライダーを逆方向へ。左前に落ちようかというハーフライナーを左翼手プロファーが前進してダイビングキャッチ。タメ息が上がった。

７回二死無走者は４番手の左腕スコットと対戦。フォーシーム２球で追い込まれ、３球目の内角高めの９８・６マイル（約１５８・７キロ）のボール球のフォーシームにバットは空を切った。

１点を先制した初回二死一、三塁の走塁ミス。１―２と逆転された直後の２回に二死満塁と攻め込みながら得点を奪えなかったことで流れを手放した。その後、捉えたライナーが野手の正面に飛んだり、美技で防がれるケースが何度もあり、ツキもなかった。

３ゲーム差で迎えた首位攻防３連戦を後味の悪すぎる形で落とした。シーズンを終えて同率なら直接対決で勝ち越しているパドレスが地区優勝となる。負けられない２戦目。大谷のバットに期待だ。