1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【西武】動作分析徹底で飛躍の隅田知一郎 チームの低迷に影響与えた〝筋トレ組〟との「明暗」

東スポWEB / 2024年9月26日 6時3分

7安打2失点と力投を見せた西武・隅田知一郎

西武は25日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に0―2で敗れた。これで同カードの戦績は7勝17敗。先発した隅田知一郎投手(25)は7回を127球、7安打2失点8奪三振と力投を見せたものの白星に届かなかった。4回、山川に許した33号ソロが決勝点となり、10敗目(9勝)。10勝目を逃し、3年目で初の2桁勝利はお預けとなった。

隅田の今後の登板機会について渡辺監督代行は「もう1回」と明言。まだラストチャンスは残されているとはいえ、左腕にとっては無念の結果となった。しかし、先発陣で唯一ローテーションを守り、ここまで投げ切ってきた隅田を責めることはできない。

今季は25試合(170回1/3)で9勝10敗、防御率2・80、146奪三振。勝敗以外はプロ3年目で自己ベストを記録している。

隅田は1勝10敗に終わったプロ1年目の反省から現状の投球を変えるために2022年オフ、これまで多くのプロ野球選手が師事したトレーナー・鴻江寿治氏が主宰する「鴻江スポーツアカデミー」の合同自主トレに今井、大曲とともに参加。自身の体の特徴が上半身主導の「うで体」であることを知り、そのタイプにあった動作を理解した上で自然な投球フォームを体に覚え込ませ、2年目の23年は9勝をマークし飛躍につなげた。

2年目の合同自主トレ参加となった今春、隅田は「(体の)左側に力がたまるので、それを右に移動してから粘る。右の腰でコントロールすることで粘りが出て、腕も自動的に振られるような感じになって、粘りが出ることで腕も遅れて出てくる」とし、今季の取り組みを実行。ここまでの成績向上につなげてきた。

下半身主導の「あし体」の今井とともに隅田は自身の体の構造と適正な動作分析を徹底。その〝鴻江組〟に属しながらレベルアップを図ってきた今井、隅田の両先発投手の今季合算成績は計49試合(334回2/3)で18勝18敗、防御率2・64、326奪三振となっている。

一方、徹底的なパンプアップで速球のスピード増加を目指したのは高橋光、平良、与座、羽田の〝筋トレ組〟だ。4投手の今季合算成績は計26試合(124回1/3=平良は先発5試合、与座と羽田は先発3試合を計算)で1勝19敗、防御率4・05、91奪三振(いずれの数字も25日まで)となっており、明暗を分けた。

同じチームの中で対照的なアプローチを行っている先発陣の明暗が、歴史的低迷にあえぐチームに良くも悪くも影響を与えている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください