総裁選当日〝カツカレー〟の数に注目 食べたのに票入れない〝裏切り者〟続出か

いよいよ決戦

自民党総裁選はいよいよ２７日に投開票が行われる。終盤は石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相、高市早苗経済安保相の三つどもえで、どの陣営が決選投票に進むかも見通せない情勢だ。各陣営は推薦人すらも寝返るのではないかとの疑心暗鬼に包まれている。

好スタートを切ったはずの小泉氏が中盤から失速し、高市氏が猛追する展開となった。小泉氏は２４日に麻生太郎副総裁と面会して支援を求めれば、石破氏も２６日に〝麻生詣で〟に出た。派閥否定派の両者が長老へのなりふり構わない行動に出る中、高市氏は議員に直接電話する口説き作戦で、最後の最後までもつれる公算だ。

前代未聞の総裁選で当日も混乱が予想される。「午後１時から党本部での総裁選を前に各陣営はホテルや事務所で出陣式や決起集会を行い、ゲン担ぎでカツカレーを食べるのが慣例ですが、今回も裏切り者が出るんじゃないかと戦々恐々としてますよ」（党関係者）

２０１８年の総裁選で、安倍晋三氏の出陣式でカレーが振る舞われたが、提供された数より議員票が４票足らなかったことで、「カレーだけ食べて、票を入れずに食い逃げしたやつがいる」で大騒ぎとなった。長らく真相は闇の中だった。２３日にパパ活不倫騒動で議員辞職した元衆院議員の宮沢博行氏が「実は私が３杯食べた」と告白し、２票分の行方が判明し、ニュースになったほどだ。

「各陣営の裏選対は大臣や役職の〝空手形〟を乱発し、他陣営からの引きはがしも水面下で行われています。各候補者の推薦人にまで手を突っ込んでいますから、推薦人になりながら別の候補者に票を投じる者も出てきそうです。もちろんバレないようにやりますから決起集会では素知らぬ顔してカレーを食べるでしょうね」（前同）

〝カレー事件〟の悪夢が再び起きそうだ。