【広島】野村祐輔が今季限りで現役引退「カープで１３年間プレー出来たことを誇りに思います」

引退を発表した野村祐輔

広島は２７日、野村祐輔投手（３５）が、今季限りでの現役引退を発表した。

１２年にドラフト１位で広島に入団した右腕は、１年目から一軍の先発ローテーション投手として活躍し９勝（１１敗）、防御率１・９８で新人王を獲得。１６年は１６勝（３敗）をあげ、最多勝と最高勝率に輝くなど、球団２５年ぶりとなるＶにも貢献した。

野村はこの日、球団を通じて「今シーズン限りで引退することを決断しました。カープで１３年間プレー出来たことを誇りに思います。私の野球人生の中で、３度のリーグ優勝を経験させていただいた事は、とても大きな宝物です。野球を始めて２９年間、ずっと続ける事が出来てとても幸せでした。今まで野球を続けられたのは、皆様の応援や支えがあったからこそだと思います。沢山の事を指導していただき、成長させて下さった皆様に深く感謝しています」とコメントを寄せた。

プロ１３年目の今季は８月２日の中日戦で今季初登板、５回無失点の好投を披露したが、続く８月１３日ＤｅＮＡ戦で今季初黒星を喫した後は、一軍登板の機会がなかった。投手陣の若返りなど、世代交代の波を受け、近年は登板機会が減少していた元エースだが、赤ヘル一筋で通算８０勝（６４敗）の功労者でもある。最後の花道を飾るべく、球団は１０月５日の今季最終戦・ヤクルト戦で引退セレモニーを行うことも併せて、発表した。