【ＯＮＥ】武尊が劇的すぎる逆転勝利！ 試合後は宿敵ロッタンとにらみ合い「レッツ・ファイト！」

タン・ジンにパンチを決める武尊（ⓒONE Championship）

格闘技イベント「ＯＮＥ Ｆｒｉｄａｙ Ｆｉｇｈｔｓ ８１」（２７日、タイ・バンコク）で、元Ｋ―１世界３階級制覇王者の武尊（３３）がミャンマーの新鋭タン・ジン（１９）に劇的な逆転ＫＯ勝ちを収めた。

当初対戦予定だったブラック・パンサー（タイ）の負傷欠場により、対戦相手が変更になるアクシデントに見舞われた武尊だが、大歓声を浴びながら気合十分の表情で登場。入場曲もこれまでと変え、心機一転でリングインした。

序盤、武尊は右のカーフキックと左のジャブを使い、冷静に試合を組みたてる。しかし、ラウェイ出身のタン・ジンからはこれに「効かない」とばかりに舌を出してアピールされるなど、挑発を受けた。すると１ラウンド（Ｒ）終盤、まさかの事態が…。突進する相手に下がって対応したところ、さらにタン・ジンに追撃され、左フックをもろに顔面に受けてしまう。これでバランスを崩して尻もちをつき、まさかの最初のダウンを奪われてしまった。

それでも２Ｒも冷静に攻め、左フックや右ストレート、ヒザ蹴りなどでダメージを与えて相手の動きを鈍くしていく。そして中盤、強烈な前蹴りを腹に突き刺し、ダウンを奪い返す。なんとか立ち上がった相手にラッシュを仕掛けると、強烈なヒザ蹴りから左右のフックで吹っ飛ばして２度目のダウンを奪取。これで相手は立ち上がれず、武尊にＫＯ勝ちが告げられた。

試合後、マイクを持った武尊は「応援ありがとうございました。ケガ明けの試合ということで、ちょっと足の心配をすぎたなっていうか、下に集中しすぎた感じです。これから修正します」と会心の笑顔を見せる。さらに「思ったよりパンチがあったので、作戦は２Ｒで変えました」と明かした。

すると、この試合をリングサイドで見ていたＯＮＥフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン（タイ）がリングイン。当初、武尊は今年１月のＯＮＥデビュー戦で対戦予定だったが、直前にロッタンの負傷で消滅していた。そんな因縁の相手を目の前にした武尊は眼光を鋭くしながら「ロッタン、アイム・レディ。レッツ・ファイト（準備万端だ。戦おう）」とアピールする。

これにロッタンから「今日の戦いは簡単すぎた。俺は簡単じゃないぞ」と返されると早くも戦闘モードに突入。額を突き合わせにらみ合いを見せた。今度こそ、頂上決戦は実現するか――。