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【西武】後藤オーナー改革明言も「なんでウチだけ…」 HD体制以降、現場に溜まる〝不満〟の中身

東スポWEB / 2024年9月28日 6時8分

オーナー会議に出席した西武・後藤高志オーナー(代表撮影)

プロ野球のオーナー会議が27日に東京都内で行われ、西武・後藤高志オーナー(75)が終了後に取材に応じた。

西武になって3年ぶり3度目の最下位が決まるなど、今季はこの日まで47勝89敗2分けの借金42という屈辱的なシーズンとなっている。

後藤オーナーは「非常に今シーズンは残念な形。もうあと残りわずかですけど、非常に残念、悔しい状況ですね」と語りながら、その敗因についてこう言及した。

「やっぱり得点力が今までに比べて、大幅に下がってるというのがまずは最大の原因。投手力についても昨年よりも落ちてるということで、両面で厳しい状況。それが今の結果につながってるということですね」

その上で「我々とすれば、当然のことながらこの厳しいかつ、悔しい状況を踏まえて、まだ終わってるわけではないけれど、それを踏まえてしっかりこれからやっていくということですね」とコメント。水面下では、すでに西口文也二軍監督(51)の昇格、鳥越裕介氏(53)のヘッドコーチ招へいを軸とした今オフの改革が進められているが、問題はそれがどの程度効力を持った改革になるのかということだ。

後藤オーナーのコメントを聞く限り、その文言はフロントから上がって来た報告をなぞっているだけのもので、独自の視点はない。

当然の流れだったとはいえ、チームの主砲だった山川穂高内野手を複雑な事情で〝放出〟。加えて昨年チーム2位の本塁打(15本)、打点(50)をマークしたマキノンもリリースした。〝勝率の低い〟外国人補強が外れれば、こうなる予想はついていたはずだ。

球団OBの中には「満足な軍資金も与えられずチーム改革を任され、最後は現場に送り出されて責任を取らされる渡辺GMは本当にかわいそう。プロ野球はカネの掛かる興行。チームの主力がFAで出ていく根本的原因をフロント、オーナーが理解しないと西武はいつまでも変われない」との厳しい声がある。

今季の最下位にかかわらず2005年以降、西武ホールディングス(HD)体制になって20年でBクラスは実に8度目。直近4年間では2度の最下位を含む3度目の屈辱だ。

優勝以外はフロント、現場の誰かが詰め腹を切らされ、緊張感に満ちていた堤義明元オーナー時代のライオンズ。しかし、一時代を築き上げたグループ総帥が証券取引法違反容疑で失脚すると、球団はその反省からコンプライアンス厳守へと大きく舵を切り、それは現場の選手、首脳陣らにも徹底されるようになってきた。

しかし、全12球団が足並みを揃えている訳ではないことから、チーム内の小さなトラブルまで球団がわざわざメディアにリリースを出し、公表する頻度が高いことに現場では「なんでウチだけ…」という不満も溜まってきた。

そして、それはチーム力アップとは無関係な改革を現場に押し付けることにもつながった。皮肉にも、西武HD体制になってからのライオンズの歩みは、辻監督時代の連覇など3度のリーグ制覇こそあったものの〝コンプライアンスを厳守しているだけでは…〟ということを証明してきた「20年」でもあった。

もちろん今のご時世でコンプライアンスは大事なこと。だが、その中で勝負に勝つための有効な手を打たないことには、西武の低迷期はこれからが本番を迎えてしまいかねない。

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