ＴＢＳ「アッコにおまかせ！」打ち切り否定も…〝失言対策〟でテコ入れ スタジオ内に生じた変化

冠番組打ち切りは否定された和田アキ子だが…

ＴＢＳ系「アッコにおまかせ！」が２９日に放送され、一部で報じられた「来春での終了」を同局社長定例会見で否定したことに触れることなく通常通り終えた。番組は来春以降の継続を視野に〝失言対策〟を敢行。弁護士がスタジオ出演し、目を光らせるようになっていた。

ＴＢＳは２５日、東京・赤坂の同局で開いた定例記者会見で「おまかせ」が来春で終了するとした一部週刊誌の報道を否定した。タレントの和田アキ子が同番組８月１１日放送で、パリ五輪女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花への〝トド発言〟で炎上。同月１８日放送で謝罪した。９月９日に一部で、トド発言が番組終了のとどめになったと報じられていた。

トド発言のほかにも、７月７日放送で東京都知事選をめぐり、事前に調べないまま誤った情報を伝え、謝罪に追い込まれたこともある。今回、「おまかせ」はＴＢＳの〝お墨付き〟を得て来春以降も継続されるが、番組側もテコ入れしたようだ。

ＴＢＳ局員の話。

「局上層部や『おまかせ』主要スタッフらで協議したようで、番組ではトド発言での謝罪以降、弁護士がスタジオ出演しています。これまでの座組はアッコさんらタレントだけで構成され、専門家がスタジオ出演するケースは非常に少なかった。法曹専門家のスタジオ出演で番組内容に厚みを持たせる意味合いのほか、アッコさんら出演者が〝失言〟した際、すぐに訂正する狙いがあるようです」

トド発言での謝罪以降、法曹専門家のスタジオ出演では８月２５日放送で、日本テレビ系「行列のできる相談所」で知られる菊地幸夫弁護士が出演。９月１日放送は生放送ではなく事前収録だったため、弁護士のスタジオ出演はなく、同月８日放送では日テレ系「ミヤネ屋」で知られる三輪記子弁護士が出演した。それ以降、同月１５、２２日放送では菊地弁護士、同月２９日放送では三輪弁護士がそれぞれ出演している。

「法曹専門家を招いて（９月）２９日放送で約１か月たちます。番組もうまくまわっていると評判です。ほかに〝専門家〟として、例えば政治ニュースでは局の政治部デスク、キャップが出演していくこともあるようです」（前出局員）

「おまかせ」は１９８５年１０月にスタートし、来年秋に４０周年を迎える。キー局の情報番組としては屈指の老舗ワイドショーだ。

２９日には一部で、和田はトド発言の炎上でこたえたものの立ち直り、意気軒高で動けなくなるまでヤル気満々と伝えられた。問題続きだが、ＴＢＳは来春以降もアッコに任せる。