イスラエルのヒズボラ指導者殺害は「米国主導の外交は失敗」 イラン報復宣言で中東情勢さらに緊迫
東スポWEB / 2024年9月30日 6時8分
レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラ指導者のナスララ師が27日、ベイルートにあるヒズボラ本部に対するイスラエルの空爆で死亡した。同組織が確認した。ナスララ師は30年以上にわたりヒズボラを率いてきた。レバノンで最も権力がある一人であり、中東で最も影響力のある人物の一人だった。イランや親イラン勢力が報復する恐れもあり、中東情勢は緊迫している。
イスラエルのネタニヤフ首相は28日のビデオ声明で「歴史的な転換点だ」として成果を誇示。「テヘランの暴君たちに伝えたいことがある。もしわれわれを攻撃するなら、われわれもお前たちを攻撃する。イスラエルの長い腕が届かない場所はイランにはない」と語った。
一方、イラン最高指導者ハメネイ師は28日に「この地域のすべての抵抗勢力はヒズボラを支持し、ヒズボラの側に立っている」と報復を宣言した。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、ロイター通信に提供した声明で、ヒズボラは「ガザとパレスチナを支援し、レバノンとその不屈で高潔な国民を守る」ためイスラエルとの戦いを続けると述べた。
イスラエルは今回の作戦を「ニュー・オーダー(新秩序)」と名付け、〝イランのモグラ〟からナスララ師が本部に到着したという情報を得たという。本部はベイルート南部の6つの建物からなる複合施設の地下バンカーにあり、F―35戦闘機でバンカーバスター数十発を投下。本部はクレーターになったとされる。
軍事事情通は「ナスララ師の暗殺は、中東状況を一変させるといわれるほどの大事件です。中東危機を封じ込めるため、イスラエルとヒズボラ間の停戦を求めてきた米国主導の外交は失敗したということです。ナスララ師はハメネイ師と密接な関係にあります。しかも、この攻撃でイラン革命防衛隊のレバノン駐留部隊のアッバス・ニルフォルーシャン副司令官が死亡しました。イランはもうイスラエルとの戦闘に直接軍事介入せざるを得ないと判断してもおかしくないでしょう」と指摘する。
中東情勢はさらなる危険にさらされている。
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