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【プレミア12】台湾の〝エース温存〟奇策 侍ナインは闘志に火「本当に勝ちに来るんだな」

東スポWEB / 2024年11月24日 6時9分

先頭打者弾を放つ活躍を見せた楽天・村林一輝(右)とハイタッチする侍ジャパン・井端監督

不測の事態を乗り越えた侍たちが、気を引き締めて最後の戦いに臨む――。野球の日本代表・侍ジャパンは23日の「プレミア12」スーパーラウンド・台湾戦(東京ドーム)に9―6で競り勝ち、今大会8戦全勝で決勝進出を決めた。打線がスーパーラウンド3試合連続の2ケタ安打をマーク。中盤に追い上げを食らったが、勝負所を心得た戦いぶりで大会連覇に王手をかけた。

異例の事態に動揺を見せることなく、勝ち切った。日本戦前に行われた第1試合で米国がベネズエラを下し、決勝のカードが日本―台湾に決定。これを受けて、台湾は予告していた先発・林昱珉投手を決勝に温存するため、陳柏清に変更。WBSCの許可を得て罰金2000ドルを支払うことで、台湾側の変更が受け入れられた形だった。

解せないシステムであることは百も承知の上で、日本は粛々と準備を進め、前哨戦を制した。エースを温存するため、異例の予告先発変更――。だが、侍ナインの反応は頼もしかった。

この試合で価値ある先頭打者弾を放った村林(楽天)は「ベストを尽くすことに変わりはない。監督からもそんな話があったので、みんなスッキリした気持ちで臨めた」と気概を示す活躍で、大事な1番起用に応えた。

持ち味の俊足を生かし、絶妙なセーフティーバントを決めるなど存在感を放った五十幡(日本ハム)は「別に驚くことはなかったです。(急きょの先発変更で)本当に相手が勝ちに来るんだなって思いました」とナインの思いを代弁し、疑義が生じることを承知の上で先発変更を断行した台湾側の本気度を感じ取っていた。

国際大会27連勝と圧倒的な強さで決勝に駒を進めた日本。今大会3度目となる台湾戦、かかってこいの精神で勝ち切ってみせる。

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