【楽天】髪も顔面も全身ゴールド… 辰己涼介が語る本当の狙い「何を言われてもいい」
東スポWEB / 2024年11月29日 5時9分
「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が28日に東京都内で行われ、楽天・辰己涼介外野手(27)がまたしても個性を大爆発させた。衝撃の金箔(きんぱく)メークと金色のラメ入りスーツで決めた「全身黄金コーデ」で会場をどよめかせた。代名詞となったド派手で奇抜な衣装に、とっぴな言動…。賛否も巻き起こす〝辰己ワールド〟の狙いは何なのか。本人が明かした真意とは――。
今季の辰己は76年ぶりにシーズンの刺殺記録(397刺殺)を更新。俊足を生かした広い守備範囲と強肩で、同賞に4年連続で選出された。
堂々の式典出席となったが、場内は辰己の入場時からザワついた。表彰を受け、インタビューを向けられると「2年前に上下ゴールドで(表彰式に)来ると約束したので。約束通り上下ゴールドで来ました」と真顔で返答。頭髪や顔面、指先まで肌が露出するすべての部分を金色に染め上げ「(顔面は)反射でそう見えているだけです。衣装と照明のせいで金に見えているだけ。いつも通りです」と珍回答を連発して笑いを誘った。
26日に行われた「NPBアワーズ」では、3度にわたる早着替えで周囲のド肝を抜いたばかりだ。ちょんまげ、はかま姿や甲冑(かっちゅう)を身に着けての登場に現場は騒然。権威ある表彰式で信念を貫く姿に、球界を代表する選手たちからも「ここまで突き抜けられると、さすがにすごい」という声が相次いだ。
その一方、不快に受け取る人ももちろんいる。辰己本人も理解しているが、衝撃のパフォーマンスの裏に何が秘められているのか。
「プロ野球はエンターテインメント。僕はそれが大事やと思うんです。僕は何を書かれてもいいし、何を言われてもいい。いちいちチェックもしてません」(辰己)
キャラクターを認知された上でファンを喜ばせたいという思いから、メディアに呼び止められれば質問が終わるまで答え続け、リップサービスも欠かさない。
多様化する時代の中で野球に恩返しをしたいとの思いだけでなく、興味を持ってもらうための〝入り口〟になれれば構わない。「ちょっと変わった選手がいるから見に行こうでいい」。まずは球場に足を運んでもらい、卓越したプレーで野球の魅力を伝える。他人とは異なる突き抜けたアプローチだからこそ、新たな価値が生まれると信じて発信を続けている。
結果が伴わなければ、容赦ないバッシングの対象になることを理解し、自らを追い込む意図もある。今季は最多安打のタイトルも獲得し「プレミア12」では日の丸も背負った。世間の風当たりの変化を楽しむようにスタイルを貫いている。
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