【ソフトバンク】GG賞初受賞の山川穂高 「打撃の人」だからこそ培われた〝勘〟
東スポWEB / 2024年11月29日 5時9分
ソフトバンクの山川穂高内野手(33)が28日、都内で行われた「三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に参加した。
プロ11年目で初めての受賞に「僕には全くの無縁だと思っていたので光栄に思います」と式では喜びを口にした。守備の礎を築いてもらったのは、前所属球団・西武での若手時代、当時二軍で守備・走塁部門を担当していた黒田哲史コーチだった。山川は「長い時間(練習に)付き合ってくれたのはやっぱり黒田コーチなので。かなり感謝してますね」と頭を下げた。
賞を獲得したことで、恩師からも連絡が来たといい「『頑張ってたもんな』みたいことは言ってもらった。あの時は褒めてもらったことはないんですけど、今になって褒めてもらえてうれしいです」と頬を緩めた。
そんな山川が守備で最も大事にしていることは「ポジショニング」だという。一歩分の守備位置の違いで大きく結果が異なるプロの世界。現代野球ではデータ化が進み、ポジショニングにも大きな影響を与えているが、山川はそんな中でも己の〝勘〟を大切にするという。
「データはデータとしてもちろんありますけど、そうとも限らない時も多くある。データはもちろん参考にしつつ、自分の感性というか、一塁手を十何年と守ってきているので、勘みたいなものはなんとなく大事にしています」
さらに4度の本塁打王、2度の打点王と打撃を追求し続ける鷹の主砲だからこそ見えたものがあるという。
「幸いというか、(人の)打撃を見るのが好きな分、この打者はこうだなとかっていうのも見れる」
日本シリーズでも、チームの試合前練習が始まる前からグラウンドに姿を現し、体をほぐしながら相手チームの打撃練習を眺める姿があった。打撃にあくなき追及心があるからこそ、守備にも生かせるというわけだ。
「今季は凡ミスもあったので、来年はそういうことがないよう頑張りたい」と誓った山川。小久保監督からはすでに来季のレギュラーを明言されているが、気を緩めることなく攻守で貢献するつもりだ。
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