1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【阪神】大山悠輔が貫いたタイガース愛 「関西ノリ不適応説」を一蹴させた意外な〝素顔〟

東スポWEB / 2024年11月30日 5時4分

残留を表明した大山悠輔

国内フリーエージェント(FA)権行使を宣言していた阪神・大山悠輔内野手(29)が29日に兵庫・西宮市内で会見を行い、残留を発表。年俸3億4000万円プラス出来高払いで5年契約を結んだ。一部で「関西の地になじめていない」「在阪メディアとの不協和音」などの臆測が飛び交って移籍濃厚と見る向きもあったものの、悩みぬいた末に〝タイガース愛〟を貫くことを決断。クールな姿勢が持ち味ゆえに何かと誤解されることも多いが、その素顔はいい意味で全くの「別人」だった。

会見冒頭で大山は「来年からもタイガースでプレーすることを決めました」と引き締まった表情で宣言。今月13日に「他球団の評価を聞きたいというのが一番」とFA権行使を表明し、熟考を重ねて導き出した答えは「残留」だった。

残留か移籍か――。自問自答する日々だった。阪神側の引き留めに加え、巨人からは6年総額24億円超の大型契約とともに阿部監督、坂本からも「うちに来てほしい」とラブコールを送られた。「(他球団に傾いていた時期は)もちろんありました。悩みましたし、常にどうしたらいいのか、自分にとって何がベストなのかをずっと考えていました」(大山)

それでも、来季も思い入れのあるタテジマのユニホームに身を包むことを決めた。きっかけは「まずは監督、コーチ、スタッフ、裏方の皆さん、チームメートともう一度優勝、日本一を達成したいという気持ちが強かったです」と素直な思いを明かした。

さらに昨季の日本シリーズでは大歓声で後押しし、23日に本拠地・甲子園球場で行われた「ファン感謝デー 2024」では名前入りのタオルを掲げながら、爆音の〝大山コール〟を送った虎党の存在も大きかった。「(日本シリーズの)地鳴りのような、あの感動が忘れられないので。もっともっと感じたい」とし「ファン感では僕の赤いタオルを広げてくれていて、うれしかったですし。もっともっと増やしたいという気持ちがありました」とも続けた。

昨季は全試合で4番に座り、最高出塁率のタイトルも獲得するなど日本一に貢献。プロ8年目の今季は二軍調整も経験し、打率2割5分9厘、68打点、14本塁打に終わったが、ひたむきに野球に向き合う姿勢や態度は崩さなかった。頼れる虎の4番打者の残留は、藤川球児監督(44)率いる新生タイガースにとっても〝最大の補強〟となったのは言うまでもない。

そんな大山だが、FA宣言後の一部報道によって〝関西ノリが合わない〟〝在阪記者たちとの不和〟などといった根拠のないウワサもまことしやかにささやかれていた。しかしながら、こうした見解は明らかに的外れだ。

それを証明するかのような出来事に遭遇したのは8月中旬、東京ドームで行われた巨人戦試合後のこと。選手らが球場を後にする際、中野拓夢内野手(28)のコメントを取ろうと必死になっていた本紙記者が一歩出遅れてしまい、囲み取材の輪の外にはじき出されてしまった時だった。それでも諦めずに手に持ったレコーダーを中野に向けていたところ、その姿を見た大山が「あっつい」と大粒の汗を拭いながら「それ、全然(音)取れてないでしょ(笑い)」と鋭い突っ込み。そう、こうやって在阪記者に対してもイジりながら普通にスキンシップを取れることこそ、大山の〝素顔〟であり〝真骨頂〟だったのだ。

真面目で寡黙な性格だけにさまざまな誤解があったのかもしれない。だが、このようなちゃめっ気たっぷりの一面も実は隠し持っている虎の背番号3。来季も関西の地で虎党を存分に沸かせてくれそうだ。(金額は推定)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください