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中谷潤人 袴田巌さんと姉・ひで子さんに感服「なんて心が広いのか…」自身の試合観戦を希望

東スポWEB / 2024年11月30日 6時9分

後楽園ホールに来場した中谷潤人(前列左)と袴田巌さん(同右)。中央は姉・ひで子さん

ボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)が、58年前の静岡県一家4人殺害事件で死刑判決を受け、再審で10月に無罪が確定した元プロボクサーの袴田巌(88)さんに自身の試合を観戦してもらうことを希望した。

権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」が定めるパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたランキング=PFP)で9位にランクされる中谷は、29日に袴田さんが来場した東京・後楽園ホールの興行のリング上であいさつした。

袴田さんの支援活動に参加しているものの、対面はこの日が初めて。その印象を「今日お会いできて、長い間戦ってこられているので、僕自身も力をもらいました。後楽園ホールまで来ていただいて、一緒にいさせてもらえることがよかった」と語り、無罪を勝ち取った袴田さんからパワーをもらったことを強調した。

そして、袴田さんとひで子さんが静岡地検の検事正から謝罪を受けた際の対応に触れて「なんて心が広いのかなと。やっぱり長く戦うことは、心も広くないと戦っていけないのかなと感じました」と感服した様子。この日、袴田さんは長期間にわたる拘禁の後遺症により、リングに上がる予定を取りやめており、中谷は「元気に過ごしていただきたい」と体調面を気遣った。

「僕自身、ボクシングは人生を発揮する場と思っているので、そういったところを(袴田さんに)見ていただいて、何か感じていただければうれしいです」と自身の試合を観戦してもらいたいと熱望。次は中谷から袴田さんにパワーを与えたいとの覚悟を示した。

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