斎藤元彦知事の広報戦略めぐり「月刊神戸っ子」編集部が困惑 〝仁義〟は通していたものの…
東スポWEB / 2024年11月30日 6時9分
騒動の余波が広がっている。兵庫県の斎藤元彦知事を巡って、PR会社代表が斎藤陣営の広報戦略を明かした「note」から始まった公職選挙法違反疑惑が思わぬところに迷惑をかけていた。
斎藤氏の代理人はnoteについて「盛っておられる」と指摘するなど、代表の仕事に対する姿勢にも焦点が当たっている。
PR会社代表が騒動に沈黙を貫いているなか、兵庫県の地元情報誌「月刊神戸っ子」の編集部が29日までにブログを更新。月刊神戸っ子は服部プロセス株式会社が発行している雑誌で、1961年創刊。神戸市を中心としたタウン情報を掲載している、地元では知られた存在だ。
ブログによると、一部でPR会社代表と月刊神戸っ子に関する情報が掲載されたといい、編集部は「その内容に多数の誤情報が含まれていることによる誤解、および弊誌における業務に重大な障害が生じております」と訴えている。
PR会社はSNS「kobecco」を運営しているのだが、月刊神戸っ子のローマ字表記である大文字の「KOBECCO」と酷似。両者は無関係なものの、似ていることで誤解が生じ、一部でPR会社代表が月刊神戸っ子の立ち上げに関わっているという表現がされ、編集部が困惑しているのだ。編集部は誤情報を掲載したメディア等に削除要請しているという。
どんな支障があるのか。月刊神戸っ子編集部の担当者は「25日から問い合わせが増えました。個人の方がウチとはまったく関係がないのに『PR会社代表が月刊神戸っ子を立ち上げた』と記事を上げ、私どもの表紙も記事に使っていた。お客さまや一般の方、メディアなどからお電話が多くあり、少人数でやっていますからその対応のため業務に支障をきたしている状況です」と明かした。
PR会社が運営するSNS「kobecco」のインスタグラムと公式サイトは現在閲覧できない。勝手に同じ名称にされたのか。前出の担当者は「SNSの存在は知っていました。始める際はウチに来られていたと思います。ウチはあくまで雑誌なのでSNSについて認識がありませんでした」と話し、PR会社代表は仁義は切っていたようだ。
地元ではPR会社代表は有名人だったという。「ほぼ関わりはないですが、過去に撮影モデルになっています。5年くらい前です。彼女は夙川出身なので夙川の魅力を発信するモデルとして登場してもらいました」(同)
それ以外はまったくの無関係なのに思わぬとばっちりに戸惑っている様子。月刊神戸っ子としてはPR会社に怒っているのではなく、あくまで誤情報をどうにかしたいという。
余波を広げないためには、PR会社代表が説明するなどして大元の騒動を終わらせるしかなさそうだ。
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