1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【ソフトバンク】第2捕手・海野隆司から笑顔が消えた理由 痛感した甲斐拓也の偉大さ

東スポWEB / 2024年12月13日 21時19分

海野隆司

最後まで笑顔はなかった。ソフトバンクの海野隆司捕手(27)が13日に福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1400万円アップの年俸2600万円でサインした。

今季はチームの第2捕手として一軍完走を果たし、38試合でスタメンマスクをかぶった。第2捕手として51試合に出場して打率1割7分3厘、2本塁打、10打点。大幅昇給にも「優勝に貢献できた感覚はない。悔しさの方が強かった」という純粋な言葉に、海野の2024年シーズンが凝縮されていた。

先発マスクの戦績は19勝19敗。勝負の厳しさが増す7月以降は4勝12敗だった。視野が広く、ムードメーカーの役割も担う海野から笑顔が消えた夏――。「怖さをすごく痛感した一年。試合に出れば出るほど怖さや不安との闘いがあった。打たれることとか、ミスとか、そういう怖さ…」。一軍フル帯同、大幅昇給の充実感はみじんもない。

オフも現実を直視している。「交代させられたと言ったらおかしいけど、交代したのは悔しかった。本当に何もできなかったので」。屈辱の日本シリーズ第5戦は決して忘れない。先発・大関が3回途中で降板。自らも5回に代打を送られて退いた。捕手を一回りも二回りも成長させるプロ野球最高峰の舞台・日本シリーズ。悔しさにまみれる一方で必然の交代と受け止めているからこそ、鎧(よろい)を脱いだ今も心の底からオフを満喫する気にはなれない。

FA宣言した正捕手・甲斐拓也の去就に関係なく、自らを追い込む冬を過ごしている。フルシーズン戦った一軍の舞台で実力不足を認識し、甲斐の偉大さを痛感したからだ。来季は100試合出場をノルマに設定。「野球人生で一番大事な年だと思っている。本気でレギュラーを取りにいきたい」。怖さと屈辱を味わい、常勝軍団の正捕手に必要な実力を思い知ったからこそ踏めるステップがある。(金額は推定)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください