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老後はいつから?貯蓄を取り崩すのは平均して60代の何歳か

LIMO / 2019年3月17日 11時0分

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老後はいつから?貯蓄を取り崩すのは平均して60代の何歳か

厚生労働省「厚生労働白書」や生命保険文化センター「生活保障に関する調査」をもとに

老後のための貯蓄に関して、他の人はどのくらい貯蓄しているのか気になるところです。しかし、お金の話については親しい仲でもなかなか聞けることではありません。今回は「気になるけど聞けない」、また「気になるけどわからない」内容について、厚生労働省の「厚生労働白書」や生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」をもとに紐解いていきます。

60歳以上の半分の世帯貯蓄額が2000万円以上というのは本当か

子どもが成人し、教育費がかからなくなり、長年支払ってきた住宅ローンも終わる60歳以上の世帯では、負債額が減り貯蓄をしやすくなります。

また、定年退職までに住宅ローンを返済していれば、退職金をそのまま貯蓄にまわすことができます。そうすれば、世帯としての貯蓄額を一気に増やすことができるはずです。

厚生労働省がまとめた「厚生労働白書」においても、その傾向を読みとることができます。

ですが、60歳以上の二人以上世帯についてみてみましょう。

厚生労働白書にある、2014年の総務省の「全国消費実態調査」によれば、60代(60から69歳)の23.6%が貯蓄額で3000万円以上、また13.9%が2000万円以上3000万円未満となっています。

つまり、約半分の世帯で貯蓄が2000万円以上あると回答しています。

貯蓄ゼロ世帯も60代で5%

一方で、貯蓄額がゼロという世帯も5.5%、150万円未満が7.2%、150以上300万円未満が5.4%となっています。

これらを合計した300万円未満の世帯が18.1%もあり、約2割の二人以上世帯が貯蓄額で300万円未満というのが現実です。

そもそも退職金がなかったり、退職金があっても住宅ローンや教育ローンの返済に充ててしまい貯蓄できなかったりするケースもあるでしょう。こうした貯蓄ができるかどうかというのは世帯によって事情はまちまちでしょう。

何歳から老後資金が必要になるのか

老後の生活に備えた貯蓄を老後貯蓄といいますが、では、一体いつからが老後で、何歳から料後に向けた貯蓄を取り崩すタイミングなのでしょうか。

生命保険文化センターが発表した資料でも、(私的に準備した)老後資金の使用開始年齢という調査で、平均で65.1歳という年齢で老後資金を使い始めるとしています。

ちなみに、老後資金の使用開始年齢は以下のようになっています。

71歳以上:3.3%

70歳:18.2%

66から69歳:2.2%

65歳:39.5歳

61から64歳:2.2%

60歳:18.4%

59歳以下:1.8%

わからない:14.4%

まとめにかえて

定年退職の時期は人それぞれでしょうし、定年退職年齢や貯蓄額によって公的年金の支給タイミングは自分で調整されるという人もいるでしょうから、一概に私的に蓄えた貯蓄を取り崩すタイミングは異なってくるでしょう。

もっとも、私的に蓄えた老後資金の取り崩しタイミングについて「わからない」と答えている割合も14%程度います。実際のところは分からないという人もいることが分かります。ただ、今回の調査を参考に、自分の貯蓄を取り崩すタイミングについて、「65歳」というのは念頭に置いておいても悪くはないのではないでしょうか。

【参考文献】

厚生労働省「平成29年版 厚生労働白書」

生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査《速報版》」

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