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「貯金1000万円」と「年収1000万円 」一体どちらがお得なの?

LIMO / 2019年3月24日 18時0分

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「貯金1000万円」と「年収1000万円 」一体どちらがお得なの?

年収1000万円がある生活と、貯金が1000万円ある状態。あなたはどちらの方により魅力を感じますか?「貯金があれば安心できそう」「高年収なら貯金も増やせる」と、さまざまな考え方がありますよね。

今回は、そんな考えるだけでちょっとワクワクする選択肢を、リアルな目線で判断していきます。

年収1000万円と貯金1000万円ならどちらがいい?

まずは、「貯金1000万円」という選択肢から見ていきましょう。かなり魅力的な金額ですが、本当に裕福な生活が手に入とは限りません。貯金だけではなく、「ネット負債」という存在も一緒に考える必要があるためです。

仮に貯金が1000万円あったとしても、住宅ローンの借入が3000万円というケースもあり得ます。ネット負債で判断すると、「金融資産があって裕福」とは言い難いでしょう。

また、金融機関に預けていたとしても、1000万円に対する利子だけで生活出来るものではありません。となると、リスク性資産で運用することも選択の1つでしょう。

ただし、年間20%で運用したとしても、1000万円に対する超過収益は200万円。利益を確定したら、税金も差し引かれることになります。貯金が1000万円あるからと言って、そのお金だけで生活をしていくのは困難と考えられます。

ここまでくると、「年収1000万円のほうがいいのでは」と感じることでしょう。そもそも、日本の給与所得者の中で「年収1000万円」を手にしているのは、わずか4%程度にとどまります。そのラインに到達できる点を踏まえると、さらに魅力を感じますね。

単身世帯で貯金1000万円はいるの?

1000万円だけで生活をするのは難しいものの、それだけ貯金があれば、かなりの安心感を得られます。とはいえ、1000万円も貯めるのはなかなかのハードル。単身世帯で貯金1000万円の人は、一体どのくらいいるのでしょうか。

2018年11月9日に金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)の「知るぽると」が発表したデータを見てみましょう。金融資産を保有する単身世帯の金融資産保有額の平均値は1234万円、中央値は515万円という結果でした。金融資産を持たない世帯をいれた場合、平均値は744万円、中央値は50万円となります。

続いては、分布を確認しましょう。金融遺産保有世帯の保有額レンジごとの比率は、以下の通りです。

3000万円以上:11.7%
2000万以上3000万円未満:6.6%
1500万円以上2000万円未満:3.2%
1000万円以上1500万円未満:8.3%
700万円以上1000万円未満:5.9%
500万円以上700万円未満:7.4%
400万円以上500万円未満:3.4%
300万円以上400万円未満:5.7%
200万円以上300万円未満:7.0%
100万円以上200万円未満:11.5%
100万円未満:24.9%

※無回答 4.4%

金融資産で1000万円以上の単身世帯は、金融資産保有世帯の中では29.8%という結果でした。なお、金融資産を保有しない世帯が38.6%あることも視野に入れておきましょう。

また、貯蓄には金融機関への預貯金や株式や投資信託、保険などが含まれています。1000万円超がすべて預貯金というわけではないのでご注意ください。

年収1000万円が目指せる企業

では、年収1000万円を現実化するにはどうすればいいのでしょうか。給料が高い企業を分析すると、以下のような特徴があります。

規制業種

高給を得るチャンスが掴みやすい企業である、銀行や証券、保険、放送業界を見てみましょう。これらの業界の多くは規制業種。監督官庁による免許や許可がないと、事業を始めることができません。そのため、新規参入が多い業界よりも競争率は低いと考えられます。

ビジネスモデルが群を抜いている

規制業種ではなくても、給料が高い企業は存在します。例えば、収益力が高いキーエンス。強いビジネスモデルをもっていれば、継続的に収益を生み出せるのです。

市場シェアが大きい

市場の大部分を大手数社が占めている場合、企業のマネジメントや人員配置がしやすく、事業基盤をしっかり築くことができます。生産性が向上し、収益を出しやすくなるため、そのぶん給与も高くなるでしょう。

まとめ

「ネット負債」を考慮すると、貯金が1000万円あっても裕福と断言することはできません。「それなら、年収を増やして貯金もしよう」という場合は、給料の高い企業を狙うのも選択のひとつ。市場の状況や企業の強みをチェックし、年収アップを目指すのもいいかもしれませんね。

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