クラス替えはなぜあるの? 子供の不安をやわらげる3つのコツ
LIMO / 2019年4月3日 10時45分

クラス替えはなぜあるの? 子供の不安をやわらげる3つのコツ
4月になると、心新たに新年度を迎える気持ちになるものです。その一方で、クラス替えににストレスを感じる子供も多くいます。友達と離れたり、苦手な同級生と同じクラスになるのでは、とクラス発表の日を一抹の不安を感じながら待つのです。こうした子供の気持ちに対し、どう接していいか分からない保護者もいることでしょう。
そこで今回は、子供がストレスを感じてしまうクラス替えへの不安をスムーズに乗り越える3つのコツをご紹介していきます。
1. クラス替えに対して不安を感じているか、やさしく聞く
悩みを親に訴える子ばかりではありません。心配をかけるのでは不安を口にするのをためらうタイプの子もいます。
そういうタイプの子供には「クラス替えがあるけど心配なの?」と、やさしく聞いて見ましょう。親から心配されると、子供はホッとして本心を少しずつ口にしていきます。
「クラス替えがあるけど大丈夫そう?」などポジティブな聞き方をすると、子供が悩みを打ち合えにくくなるので気をつけてください。
そして、どんな点に不安を感じているか聞いてあげましょう。悩みごとを吐き出すことで、子供の気持ちもスッキリしていくはずです。子供が不安を感じやすいのは以下の3つです。
(1)仲の良い友達と離れたら1人になるのではと悩んでいる
(2)苦手な子と一緒になったらどうしようと考えている
(3)担任の先生が誰になるかと気になっている
子供によって、どこにより強い不安を感じているか異なります。自分の子供はどの点に悩んでいるのか聞いてあげましょう。親と気持ちを共有すると、子供の心は落ち着いていくものです。ストレスが軽減し、クラス替えに対して少し前向きになる声掛けを意識しましょう。
2. クラス替えの意味を子供に説明する
筆者自身も子供時代そうでしたが、小学生なら2年から3年、4年から5年に進級する際のクラス替えは当然のごとく行われ、担任からその理由を聞かされたことはありませんでした。その流れは現在にも受け継がれているらしく、筆者の子供たちもクラス替えに関する説明は一切聞かされていません。
入れ替えをすることで、子供同士で起きる問題を最小限に抑えるなどの効果があるといいます。ただし、子供に伝えてもなかなか理解しずらいものなので、筆者の家庭では「今から色々な人と交流しておくと社会に出た後にどんな環境でも順応できるはず」と説明しています。
では、学校側におけるクラス替えの理由はというと、大きく3つあります。
(1)運動や音楽の成績
(2)成績面での良し悪しを考慮している
(3)問題児が重ならないようにする
まず、クラス替えをする際は運動会や発表会など学校行事でクラスに偏りが出ないように配慮します。クラス対抗リレーで、大きな差が出ないようにしたり、発表会でのピアノ演奏者も各クラスから代表者が出るようになっています。また、勉強面で苦労している子供がクラスに集中すると担任の先生の負担が大きくなってしまうので、必ず考慮されます。
筆者の子供たちを通してクラス替えを見ていると、とくに問題児が同じクラスにならないように先生方が苦慮していることがうかがい知れます。問題児が比較的落ち着いて過ごせるような、相性の良い同級生を配するなど絶妙なクラス替えをしているのです。
3. クラス替えについて話し合う時の注意点
家庭でクラス替えについて話し合う時の注意点があります。子供のためと思った言動がよりストレスを感じさせる引き金にもなるので配慮が必要です。
話し合う時の注意点は3つあります。
(1)「○○さんと同じだといいね」と勝手な希望を言う
(2)「○○先生が担任だったら嫌だね」と先生の悪口を言う
(3)「クラス替えが気になるね」と何度も声をかける
ただでさえ、クラス替えを控えてナーバスになっています。特に低学年の子は親の考えで新しいクラスの印象が左右されるので先生や同級生の悪口を口にするのは控えましょう。
また、「近所の子と一緒だと帰り道が安心だね」と何度も言い、ふたを開けたら1人きりだと子供の不安が増大します。親の方から率先して、考えを口にすることのないように気をつけましょう。
まとめ
クラス替えは新年度スタート時の大きなイベントです。どんな子でも不安を感じるので、家庭で少しでもストレスを減らしていきましょう。子供本人も自分の希望通りに行かないことは理解しています。親の希望を口にして混乱させないように注意してください。
家庭では、クラス替えをする理由などもしっかり話しておくと、子供の受け止め方も変わっていくのでおすすめです。
新しい学校生活に向け、子供の不安を解消するよう心がけましょう。
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