金融機関で働いている“お金を扱うプロ”が実践している貯蓄術
LIMO / 2019年4月7日 18時0分
金融機関で働いている“お金を扱うプロ”が実践している貯蓄術
4月に入りました。新年度、新学期ということもあり、「そろそろ本格的に貯蓄を増やしていきたい!」と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。やみくもに貯蓄に取り組むその前に、お金の状況をしっかり整理しておく方が、よりスムーズに進めることができます。そこで今回は、どのようにしてお金を整理すればいいのかをご紹介します。貯蓄術もあわせてチェックしておきましょう。
まずはお金のことを整理しよう
まずは、あなたの持っているお金を整理することから始めましょう。いわゆるお金の「見える化」です。以下の方法で、貯蓄に取り組む土台を作り上げていきます。
銀行口座の整理
複数の銀行口座を使い分けている人もいれば、そうでない人もいるでしょう。「給与が振り込まれる口座しか持っていない」という方は、貯蓄用の口座を用意することがおすすめです。毎月使う分と貯める分を分けるという作業です。もっとも貯蓄口座も現在は利子は殆どつかないので、あくまでも「手を付けないようにするための口座」として活用する考えです。
借入額を整理
奨学金や住宅ローンを借りている人は、残高や利率、残りの支払回数をまとめておきましょう。シミュレーションをしながらボーナスから返済に充てる金額を調整する、複数の借り入れがあるなら乗換えやおまとめローンを視野に入れるといった手段もあります。
また、住宅ローンの借り換えも検討すべきでしょう。住宅ローンは金額も大きいこともさることながら、返済期間も長くなります。ただし、借り換えには様々な手数料もかかることから、そうした諸経費を考慮しても借り換える意味があるのかという点も考慮したいところです。
固定費を整理
食費・光熱費・通信費・保険料などの固定費を整理して、毎月どのくらいのお金が自由に使えるのかを把握しておきましょう。
意外に通信費などは家族で合計すると無視できない金額となります。通話料や通信料などを考慮して、最適かつもっとも安いプランに見直しましょう。
また、食費に関しても外食ばかりしていると、これも毎月で考えると月末にびっくりというようなこともあるでしょう。可能な限り自炊をする、またランチを減らしてお弁当にするということなども検討してみてはどうでしょうか。もっとも、すでに実践しているという人は多いかもしれません。
お金を扱うプロが実践している貯蓄術
次に、貯蓄する方法を学んでいきましょう。次にあげるものは、銀行や証券会社などの金融機関で働いている方が実際に行なっている方法です。
積立定期預金を利用
せっかく貯めたお金を使ってしまわないためにも、積立定期預金を利用してみましょう。これも先に見たようにあくまでもお金を別の場所に保管し、簡単に手を付けられないという「ハードル」を活用します。
毎月決まった額が自動で口座から引き落とされ、積立定期預金に振り替えてくれるサービスです。これなら、簡単な気持ちでお金を引き出そうとはならないでしょう。
最近は、キャッシュレス決済などがテクノロジーの進歩により簡単になってきましたが、ここではあくまでもそうした「シームレス」な環境を避けて、お金を別の場所に移して触らないというスタンスを意味しています。
資産形成に挑戦する
預貯金と並行して投資を行ない、より貯蓄を増やすように試みるのも1つの方法です。毎月一定の金額をコツコツ投資することで、投資タイミングを分散し、一部のリスクの集中を避けることもできます。
たとえば、「つみたてNISA」などの非課税枠を活用することで、普通に投資をするよりは「節約」効果を得られるものもあります。つみたてNISAは金融庁が厳選した投資信託を中心に構成されているので、投資初心者の人でも金融商品を簡単に選べる環境にはなっています。
手軽に貯蓄を増やす基本
貯蓄額をアップさせる基本は、支出を抑えて収入を増やすこと。次のような方法で、お金を増やしていきましょう。
通信費・光熱費・保険料の3つは、固定費のなかでも支出を抑えやすい項目です。大手キャリアから格安SIMに乗り換えてスマホ代を抑える、契約している電力会社よりもお得な会社のプランがないかを検討する、保険の内容を見直して不要なものは削るなど、さまざまな工夫をしてみましょう。
保険を見直す際は、いざというときに必要な保障がどのくらい必要なのかを計算することがポイントです。高額医療制度や失業保険といった公的制度も踏まえて判断しましょう。
まとめ
自分のお金の状況を整理することで、今後どのくらいのペースで貯蓄ができるのか、借り入れを効率的に減らすにはどうすればいいのかが見えてきます。貯蓄の流れが掴めたら、収入アップや投資に挑戦するのもおすすめ。まずは自分に向いている副業や投資を探し、知識を身に付けていくことから始めましょう。
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