育児中の職探し、意外な一言に救われたマザーズハローワークでの経験
LIMO / 2019年4月17日 10時45分
育児中の職探し、意外な一言に救われたマザーズハローワークでの経験
「子育て中の求職は難しい」というイメージがありますよね。ママの中にはブランクが5年以上あり、年齢も30歳を超え、求めるのは「土日祝日休み、17時まで、急な休みにも対応できる仕事」という方も多いのでは。1人で考えていると、「こんな自分でも雇ってもらえるのだろうか」「面接をしても全て落とされるのでは」と不安に感じるものです。
結果的に「とりあえず条件に合うところを片っ端から受ける」「自分は『これしかできない』と思い込む」「やりたい仕事はあきらめる」といった、自分を安売りするような就活をする人も少なくないでしょう。筆者も初めはそう考えていました。
「できないこと」ばかりが目につく
小学生~未就園児の3人の子がいる筆者。求人情報を見ていると、「できないこと」ばかりが目つきます。「土日は仕事ができない」「18時までは働けない」「残業はできない」「急な休みに対応してくれないと困る」等チェックしていくと、できる仕事が減っていくのです。
条件に合う仕事があっても、「自分がやりたい仕事、自分に合った仕事」とは限りません。とはいえ、まだまだ子どもが小さいので、しばらくは希望の仕事に就くのは難しいのが現状です。
自分の希望は一番最後で、「ママだから仕方がない」「まずは雇ってもらうこと」「育児中でも雇ってもらえるだけありがたいと思うべき」と思い込んでいました。
その状態で、はじめてマザーズハローワークの戸を叩いたのは先月。「ブランクも長く、育児中の自分がはたして採用されるのだろうか? 自分の市場価値はどのようなものなのか?」と不安いっぱいの中、相談にいきました。
ママとしてよりも、自分の人生として
ハローワークのイメージは、「職業紹介をする場所」でした。しかし開口一番、「私たちはただ仕事を紹介するわけではありません。あなたがどのような人生を送り、どのように家族と過ごしたいか、トータルで一緒に考えていきましょう」と言われました。
そのとき、目からウロコが落ちたような感覚になりました。周囲の誰と話しても、「『ママとして』できる仕事」の話にしかなりません。しかしここでは、「『あなたの人生として』できる仕事」を一緒に考えていくというのです。
なるほど、自分は「ママ」という役割もあるけれど、他の役割もたくさん持っている。そして子どもが巣立った後も仕事は続けるし、これからは65歳、70歳でも仕事を続ける可能性が高いのです。
そこで正直に「自分の市場価値は低く、手当たり次第受けなければいけないと思っていた」と話しました。
「そう思われる方が多くて、非常にもったいないと感じています。ブランクがあるとはいえ、ママになる以前の経験もありますし、育児も立派な仕事です。育児をする中で身についた能力もあるはずです。それに限られた時間しか仕事ができないママだからこそ、腹を決めて仕事に打ち込んだり、仕事がデキる人も多いものですよ」とのこと。
周囲の幼稚園ママを見ても、テキパキと仕事をこなす人、人前でも堂々と分かりやすく説明をする人、相手のニーズを自然に聞き出せる人など、「この人はデキる」と感じさせられる人は大勢います。それでもいざ仕事となると、「自分はできないから」と口にする人もまた多いのです。
そして自分もできないことばかり考え、自分を低く見ていたこと、安売りしようとしていたことに気付かされました。
育児中の職探しは、将来につながる手立てを考えよう
職業選択に正解はありません。やりたい仕事にこだわる人もいれば、仕事はそこそこにプライベートを大切にしたい人もいるでしょう。育児中の求職は職種が限られますが、やりたい仕事にこだわる場合、「将来につながる仕事」を考えるのも一つです。
育児中に資格を取得する人もいますし、まずはパートで経験を積んでおくこともできます。ウェブでも仕事ができる現代では、在宅で仕事をしたり、フリーランスで仕事をするという選択肢もあるでしょう。
自分は何をしたかったのか、家族を持つ今どういった働き方をしたいのか、そういった漠然とした話をするのにも、マザーズハローワークは良い場所でした。質問され、会話をする中で、自分で自分の本心に気付くことも多くあったのです。
まずは漠然とした不安を抱えた状態で構いません。働くことを考えているのであれば、一度近くのマザーズハローワークを探し、出向いてみてはいかがでしょうか。職員の方は子連れに理解があり、キッズスペースがある場合も多いそうです。
職業紹介のプロと「1人の人間として」会話をする中で、職業選択の幅も広がっていくことでしょう。
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