悩みが多い? 女性管理職がマネジメントと向き合う4つのヒント
LIMO / 2019年5月6日 19時45分
悩みが多い? 女性管理職がマネジメントと向き合う4つのヒント
最近は日本でもようやく女性の社会進出が一般的になってきて、管理職に就く人も少し増えてきたのではないでしょうか。しかし、まだ女性管理職のロールモデルがいない、男性管理職しか周りにおらず参考にならない、といった悩みを抱えている人も少なくないと思います。そこで今回は、女性の管理職がどうマネジメントと向き合うべきか考えてみましょう。
ほかの男性管理職を見本にしなくていい
まず女性の管理職がつまずきやすいのは、ほかの男性管理職と同じように部下のマネジメントをしたり、部下の評価をしたりしようとしてしまうことです。男性と女性、同じ管理職という立場であっても、部下への接し方や適切なアプローチは人それぞれ。部下をグイグイ引っ張っていくタイプの人もいれば、サポートやフォローを中心に部下の自主性を重んじる人もいます。
自分はどんなタイプなのか、どういう接し方をすると部下が気持ちよく働けるのか。そうしたことを自分なりに模索することが大事です。男女問わず色々な管理職のマネジメント方法を見て、いいところを盗めばいいのです。自分の性格や部下のタイプにもよりますし、置かれている状況や部署のカラー、事業の性質など、適切なマネジメントというのはさまざまな要因に左右されることもあるでしょう。
無理に男性管理職と同じようにマネジメントしようと考えず、自分なりのベストな方法を探していきましょう。
気配りやフォローで部下のやる気が育つことも
リーダーシップを発揮する管理職もいいですが、女性管理職の一つの在り方として、気遣いやフォローで部下のやる気を育てるという方法もあるはずです。男性でもそういうやり方でマネジメントしている人もいますが、女性にもその方法は有効です。特に女性の場合は気配りが上手な人も多いので、フォロー型のやり方がうまくはまる人もいると思います。
部下としては、上司が自分の仕事ぶりを見てくれていると感じることでやる気が出ます。「あなたの仕事ぶりをきちんと見ているよ」「あなたの仕事ぶりを評価しているよ」というメッセージをきちんと伝えることも有効な方法の一つです。また、部下が何か失敗したり、うまくいかなかったりしたときにフォローすることで部下のあなたへの信頼感もアップすることでしょう。
女性で管理職に昇格できる人には、気配りと同時に常に周りをよく見る視野の広さもあります。そういう強みを上手にマネジメントに活かすことで、自分にとって最善の方法が見つかることでしょう。
部下のモチベーションを上げることが大事
管理職はマネジメントの中で、部下のモチベーションを上げる方法を模索しなければなりません。部下によっては、少し厳しく言った方がいい人もいれば、優しく励ますように伝えるほうがいい人もいますよね。その使い分けも難しいので試行錯誤を繰り返す必要があります。
モチベーションを上げれば、仕事の効率や質が上がることにつながります。そのためには、部下があなたに対してどんな上司でいてほしいか、どういうアドバイスを求めているのかなど、具体的な要望をヒアリングしてもいいと思います。部下と1対1で話す機会を設け、”自分もあなたが気持ちよく働けるように頑張るから、あなたも何かあったら遠慮なく言ってほしい”と伝えるのも効果的でしょう。
ただし、相手に合わせて指示やアドバイスの方法を使い分けることも大事ですが、それが人によって態度を変えるという不信感につながらないように気を付けなくてはなりません。
「決断」と「責任」は管理職の仕事
部下のマネジメントという仕事とは別に、重要な局面で大きな決断を下すことも管理職の仕事の一つです。決断が下せない上司というのは部下からも頼りにされませんし、決断があいまいになったり遅くなったりして他の部署とトラブルになることも。重要な場面では、それまでの経験と知識に基づいて決断を下し、その決断によって必要となる仕事を適切に部下に配分することが大切になります。
また、部下が失敗などをした場合に責任を取るというのも上司の重大な責務ですよね。他部署とトラブルになったり、取引先と揉めたりしたときに盾になってくれる上司は部下にとって頼りになる存在ですし、そんな上司のために仕事を頑張ろう、今後はそういうことのないようにしよう、と思うようになるものです。
「何かあったときはすぐに報告するように」と部下に伝える人もいると思いますが、「報告しても何もしてくれない上司には報告したくない」というのが部下の本音です。頼りになる上司なら、悪い報告も早くしてもらえるようになりますし、悪いニュースこそ早めに耳に入れておいたほうが自分も身動きがとりやすくなりますよね。
重大な場面で決断を下すこと、部下のしたことに責任を取ること、この2つは部下との信頼関係の強化にもつながりますし、自分の受け持つ部署の動きをコントロールしやすくなります。慣れないうちは大変かもしれませんが、部下よりも立場が上のあなたが言ったほうがその場が収まることも多いので、トラブルの報告を受けたりクレームが入ったという相談を受けたり、部下から頼りにされたときにはぜひ積極的に表に立ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
まだまだ少ない女性の管理職には、色んな壁が立ちはだかっていることと思います。しかし、そこまで這い上がれた自分と部下を信じて、誠実に仕事をしていれば評価される日も近いはずです。自分のマネジメントに自信がなくなったら部下と話をするのもいいでしょう。あなたが本音で話をすれば、部下もあなたに本音をぶつけてくれるはずですよ。
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